アオダモの種蒔きから成長していく姿を見ていきます!
アオダモ育成記録 をまとめてみました。種子から発芽の成長過程や成長速度を見て行きます!
アオダモの種子の種蒔きや種から発芽する様子を画像で見ていきます。
続けて、その発芽の後の双葉のかたちや本葉の出る様子も続けてみて行きます。
アオダモの種子が成るところを前置きとしてさらっと見ます。
アオダモの花が咲く様子から。雄株と雌株があります。
開花は春先の4月頃から、綿毛のようなふわふわした花が咲きます。
白い糸のような花が花火のような形でひと蕾から数束の形で出てきます。
新芽と花が同時に出て来て若葉となり新緑の季節を迎えます!!
春を待ちわびたこの頃のアオダモは、若葉らしい黄緑から緑色が言葉にならないくらい美しいですね!!
アオダモの花が結実し、実になったところの雌株の様子です。
アオダモが花から種子の姿になりましたが、まだ6月中旬くらいの様子です。
これから茶色く種らしく熟成していきます。
まだ赤茶色に黄緑色が入り、若い姿の種です。
晩秋になりアオダモの種が茶色く成熟し色づいてきました。
風媒花ですが受粉が良かったのでふさふさ?ワサワサと種が付いています。
たくさん結実し大漁となった年になりました。(写真が少しぼやけて見難いです。すみません。)

いよいよ、アオダモ種子を採取したところからです。
アオダモの種子ひと粒です。結構小さいサイズで、2〜3センチといったところです。
夏の頃から水分が抜けて実から種になったという実感です。
まず最初にアオダモの種子を確認します。種子の大きさを比べていきます。
大きな雑木になりますがアオダモの種子ひと粒は小さいサイズで、約2〜3センチといったところです。
夏はまだ緑色の実なんですが、実の状態から水分が抜けて種になったという実感です。
翼果も木の枯葉のような茶色です。翼果からも瑞々しかった実から水分が抜けて重さも軽くなったように見えます。
ちなみにアオダモの実は果実(種子)の部分と羽根の部分に分かれます。種の部分は種子ですが羽根の部分は翼果といいます。

ボールペンと大きさを比べてみました!小さくて翼果が折れそうですね。。。特に羽根の部分がひらひらと飛ぶために厚みがなくとても薄いです。
竹とんぼのように種子に小さく羽が付いていて風に飛ばされやすくなっているんです。森の中で遠くまで種を飛ばして子孫繁栄をする必要があるんですね。
アオダモには種を蒔く時期により、春蒔きと秋蒔きがあります。
秋蒔きではまだ気温が高い間に発芽させ、ホンの小さな苗の状態で越冬します。
翌年の春蒔きでは、3月頃からでも種蒔きし、湿潤した状態を保ちつつ気温の上昇とともに発芽させ育てます。
気温が最高気温で20〜25度くらいを越えてくると種子もたくさん発芽してきます。

次にゼムクリップとの大きさ比較です。ゼムクリップより少し小さいくらいの大きさです。
種子によって翼果の大きさも含め大きさも少し違います。色目もそれぞれ少しずつ違います。
それでは種蒔きです。水はけの良い赤玉土などの土壌に腐葉土や種蒔土を混ぜ込み用意します。
種を蒔き薄く土を被せます。土の奥深くなると芽が土の重さで芽出しにくいので、土被りは薄めにします。
温かい気温を感じられることや水分が染み渡るようことからも数ミリ程度で構いません。

アオダモの芽出しです。この写真では秋蒔きでの発芽です。概ね40日程度で芽出してきました。
発芽までの期間は気温によりバラツキはありますが概ね秋蒔きの方が早いような感じです。
春は時期にもよりますが、気温の変化がありゴールデンウィークくらいから急に高い気温にあがることがありますよね。
そういった面から早目に植え付けるといつ頃芽出すかが分かりづらいです面もあります。
桜も彼岸からの気温を足し込んでいって咲く時期を予想することがありますが、そのようなイメージですのでのんびりと水分を切らさず、日にも当てて発芽を待ちましょう。
発芽率は30%くらいがひとつの目安です。

秋蒔きですが冬までに小さな芽が育ちます。水分をたっぷり与え種に目を覚ましてもらいます。専門用語では休眠打破と言いますね。
この種子ではまず小さな根のような茎が立ち上がっています。

この写真では右下側の種子から芽が茎が伸びる前のまだくるまった丸い形状の茎が見えます。この後、茎が立ち上がっていき、幹と言えるような立派なものになって行きます。

種子の発芽の様子を順を追って見ていくなら左上の種子の発芽を注目です。
種子が水分を含んで若い緑色の苗として発芽し、青い双葉と茎の部分が種子の殻を割って出て来ています。
右側の種子からでた苗は双葉からひと足先に本葉が出て来ています。

双葉が出て来ているアオダモ種子です。長細い双葉ですが朝顔や野菜などと同じように雑木もまずは双葉から葉が出てきます。
双葉の形状は雑木によって異なります。もみじも同じような細い双葉です。

9月下旬に蒔いた種が11月になりこのまま育ちそうな元気な発芽となっています。
うまくそれぞれの種子が一斉に一緒のタイミングで葉が開いています。

双葉の間から本葉が出てきました。
若葉色の元気な葉色です。このまま本葉の大きさが双葉を追い抜いていきます。

いろんなポットでも発芽しています。3〜4粒程度蒔いてひとつ程度で発芽しています。
ポットによっては3つ芽が出て来ているポットもありますね。
どの種が発芽するかはわからないので、発芽率が低いことを見越して1ポットに複数の種を蒔いています。
アオダモの苗が芽出して本葉も2段目が出て来てスクスク育っています!まだまだ幼い草花のような芽出したばかりのアオダモです。
根元付近の茎の下部にもまだ双葉も残っています。
しばらく育つ過程で双葉は残ります。
夏の朝の日差しでしっかり光合成し、暑さにまけず青々とした若葉が次々と出てきています。
芽出しからあまり時間も経っていないので気を付けて様子を見ておく必要がありますが、全般的に元気に育ちます。
水は特に夏場なので欠かさないようにたっぷり与えます。
朝の早い時間と夕刻に水分補給です。
移動できる状態で育てている時は半日陰で育てて、ポット苗を日光に当てる時は、たっぷり日光浴させます!
苗は小さいですが暑さにも強いです。

少し育ったポット苗木です。
小さな枝先に一枚葉がありその両側から外側に向かって葉が付いています。
4方向に向いて枝葉が張っています。葉数も20枚くらいあるので苗らしくなって来ました。
更に1か月弱経過した苗です。暖かい日も続き順調に育成しています。水を切らさないようにすれば幼木でも日向で十分育ちます。
枝の部分が伸びているのが比較すると分かりますね!
育苗箱では、同時期に蒔いた種からそれぞれ苗が成長しています。
やはり成長度合いに差がありますね。成木から見ると幼木は本葉が少し丸い葉が多いですね。
葉の形状もそれぞれ個性や育成の状況によって少しずつ違います。
大きいものは10センチメートル弱位になっています。小さいものは本葉がやっと4方向に出たといった様子です。

時が経過して1年ほど経った苗木たちです。
若葉の数も増えだし、小さいながらも本葉が続々と出てきています!
結構育ち方の速さに違いがあります! 葉っぱの見た目はアオダモ本来の爽やかなグリーンな葉色で、さらに細か目の葉で涼やかさを醸し出しています。
葉の形も成木ではもう少し雑木の木々のように細長くなりますが、幼木の間はまだ少し丸さのある形状の葉となっています。人間と同じで赤ちゃんのときは丸っこいからでしょうか。
まるまるしている幼い葉っぱといったところですが、よく見ると葉脈もきれいに出ています。
葉脈の間隔のバランスが良く微妙な深さの筋でこの葉脈によりアオダモの葉の美しさが際立つのですね。
日本の森や里山の中でこのように小さくひっそりと雑木の苗が息づいているんですね。
そう思うと感慨深いです。
こうやって種から育ててみてわかる雑木の成長過程ですね。
苗木の丈が20センチメートルを越えてきました。すっかり枝ぶりも良く苗木らしくなってきております。
四方八方に枝が出て葉ぶりも良くアオダモらしい涼しげでナチュラルな樹形になっています。
葉の形も成木のように少し長細くなって清涼感が出ていますね。苗木の個性や年ごとに葉の形状も少し違いがで出ますが、大きく成長していくと葉が全体的にスマートになっていきます。

まっすぐ系の苗木たちを濡れ縁に並べてみました。
それぞれに少しずつ樹形などに特徴がありますね。葉が幹の株でもついているものや幹の上の方についているものなど。
ここまで生き抜いてきた株はしっかりとした苗木です。3年くらい経過した苗木で、アオダモらしさがにじみ出ています。
さて、如何でしたでしょうか?
アオダモの種子かた発芽に向けての育て方。
そして、その後の苗木に育っていく過程の育て方。
あなたもアオダモを種子から育ててみませんか?
どこか懐かしい日本の里山の自然樹形のアオダモです。
爽やかで幹肌も美しい雑木です。
アオダモを癒しのある『雑木の庭』の主役にしてみては如何でしょうか。
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