雑木の庭の下草
下草(グランドカバー)を写真を見ながら
雑木の庭の下草の植込み事例を見て行きます。雑木の庭ではどのような庭が好みなのか。手入れのしやすい庭。感性、好みや実用性や手入れなどを複合的に考える方が多いのではないでしょうか?
また庭の雰囲気を里山風にしたい或いは高原の別荘風にしたい、少し和風寄りの庭にしたい、雑木と共に花の楽しめる庭にしたいなど庭の雰囲気や和洋、花がたくさん咲く庭、自然なナチュラル感のある庭、日本の高原の山野草が似合う庭、家庭菜園も部分的に取り込みたいなど、それぞれに好みややりたいことも違いがあると思います。
まずは、どのような庭にしたいかをぼんやりとでもイメージして行くことが大切かと思います。
雑木の庭は毎年成長し変化していくものです。
最初からハッキリと完成形を決めすぎないようにすることも考慮しておくと良いでしょう。
実際にイメージが出来たら、雑木の庭では最初に高木の樹種を選択するかを決められる方が多いのではないでしょうか?
下草はイメージを作り上げる最後の方で選ばれる、または高木を植えられた後にどんな樹種や草花が良いか考えたり、年ごとに庭を作っていく中で追加していかれる方も多いと思います。
下草なので植替えや移植も可能なものも多く、高木のように一度植えたら植え替えるのが一大事になるようなものもないでしょう。
最初につくばいなどの石や後方に竹を模した装飾などで和風にした庭です。少し地面の起伏をつけ、苔を地表面に這わしています。
高木の株元には額紫陽花(ガクアジサイ)、草蘇鉄(クサソテツ)、セキショウ、ユキノシタなどを植えています。低木のツリバナなどで曲がった幹や枝で変化が付いてます。
春先で草蘇鉄にの葉が立ち上がっているタイミングです。
奥行きの小さな日陰の庭でも、遠近法の効果より、立体的で奥行を感じます。
草蘇鉄は大株になると直径が50センチ以上になるので存在感がありますね!
真ん中にはバイカカラマツ濃色八重の花です。
ちなみに左側がハイノキ(灰の木)、右側がエゴノキです。

同じ場所を苔から鹿沼土に入れ替えてみました。黄土色っぽい肌茶色がポイントになっています。
つくばいの紫の石と左のセキショウで和風なイメージになっています。
植物や石で高さに変化を付けると立体的になり、庭作りにも創造力も湧いていきます。土にも勾配を付けています。
つくばいの前には玉竜(タマリュウ)を配して石の隣の庭の表面の色を変えると石を境に左右で空間の雰囲気が変わりますね。
下草の種類を多くすると変化がある庭になり植える草花の種類にもよりますが自然な感じにもなります。

雑木の庭に丸い杭木を積み重ねて花壇風にしたり、丸い石や砂利で空間を仕切ったりして、青い宿根草の花や斑入りの植物を配植いています。
こちらも少し表面に段差を付けています。株立ちの雑木の株元にはバークチップを敷いています。
庭の背景となる後方に低木など、前の草花より草丈のある植物を配しています。
手前が背の低い植物、後ろに背の高い植物にすると前からよく見えますし後ろの植物が前の草花の背景となってキレイに際立ててくれます。

初夏の雑木の庭の下草の様子です。お隣との境界際に庭の背景として草丈の高い草花を植えています。
夏も近いので数多くの植物が旺盛に育っています。
種類を多めに配置すると季節ごとの花はもちろん高さや葉の形や大きさ、色合いなど庭に変化が付きます。
先にどんな植物の種類を植えるかと庭をイメージすることも勿論大切ですが、育てて見てながら植え替えたり来年はこうしようと想像すると楽しみが増えますね。
思いのほか大きくなったり、いくつかに分かれて育ったり想像しないことやハプニングも庭作りの醍醐味です。
自然や生物が個性を出して育っていくのを楽しみましょう!
こちらは少し草丈の低い下草です。草丈も揃った高さになっている山あじさい、ギボウシ(ホスタ)やアマドコロなどで、その後ろには苔むした和の庭にしています。
ギボウシ(品種:寒河江(サガエ))類は洋でも和でも利用できますね。性質も強健で毎年必ずと言っていい程一年前の姿を再現してくれます。
花があまり咲かないグリーンな庭も変わらず安定した素敵な庭になります。
少し混ざり合うくらいの位置に植栽するとナチュラル感がでます。

アマドコロが芽が息吹いてきているところです。
春先でアルコス(セキショウ)、玉竜、大文字草(ダイモンジソウ)と共に植えています。
アマドコロが30センチ位になり玉竜や大文字草は草丈が低いので下草の高さの段差が出る庭となります。(ボーダー感がでます)
花も白色や薄いピンクなど派手な花ではなく大きさも小さいので控えめで、草花や草がメインの庭となっていきます。

花のある下草の庭
コッツウォルズの黄土色の砂岩系の石を配したロックガーデン風の庭作りです。もう少しロックが多くても自然な急峻な山の様子を再現するとジオラマっぽくなると思います。黄土色の中にオムファロデスなどの高山植物っぽい草花があると、自宅の庭で異国の山麓地の自然の中の空間にいるような錯覚に落ち入りそうです。
高山植物ではあまり周りに植物が密植されていない方が雰囲気がでますね。
また、たくさん草花を植えたり、下茎で増やすことを目的にするとこの位の空間を開けて花壇のような配置でも良いと思います。
下草が自然に増えると自然に忠実な庭作りで知られるイングリッシュガーデン感がでたりとお好みや毎年配置や植物の種類を変えてみるのもいいですね。色々な楽しみ方がアイデアとして浮かびます!

ハーブ系の宿根草です。紫色などの花色が寒色系である緑色の葉色とマッチし溶け込みます。
明るい色の花は周りを華やかで賑やかにしてくれます。
紫色など風景の緑色に同化する色はパッと見の印象がまず葉の緑色から全体を捉えるので、よく見ると花が咲いているという感じです。
庭として自然な統一感を好まれる方には、この様な花の色彩や付き方をを見て、植物を選択されるのもいいでしょう。
オムファロデスの庭です。前の写真にもありました雑木の高木の間に青い花の庭としています。
5月くらいで日差しも強くなりつつあり日陰と日向がよくわかります。
高木の根株は日陰になり、花の部分は一日の中でも日向と日陰が半日くらいづつが訪れる場所に植えこんでいます。
このオムファロデスは冬季の寒さには強いですが、夏の湿度が高い時期に弱い部分もありますので一日中陽があたらない場所を選んでいます。
【雑木の庭に下草や宿根草を植付けた事例の紹介ページです】
★雑木の庭の下草 続編 中高木の株元とまわりの植物

★雑木の庭のアオダモ 株元の下草にイングリッシュな宿根草リナリア・パープレア

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