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雑木の庭の下草 続編 中高木の株元とまわりの植物
雑木の庭の下草 続編 中高木の株元とまわりの植物
雑木の庭の下草 続編 中高木の株元と周囲の植物やグランドカバー
中高木の株元のマルチングとしての下草と株元を彩る寄植え風下草!
雑木の株元を西日から守り乾燥を防ぐことにより木をみずみずしく育ちます。また冬の寒さから株を守るという実用性も大きな目的ですが、やはり株元に下草があることでより『彩り(いろどり)』も加わりにぎやかで庭のアイキャッチな空間になります!
庭の主役である雑木を見つつナチュラルさを演出する下草の写真も用意しましたので、順番に見て行きましょう!
ヒメシャラ(姫沙羅)の株元まわりです。
庭の動線の経路にセンターサークルを造りその中にヒメシャラを植えこんでします。
まわりの庭の表面素材は、青緑色の乱形貼りのクォーツ石と那智黒石を等間隔で半分埋め込んだコンクリート舗装です。
真ん中に開口部にはヒメシャラ中木を植栽しその周りは余白をつくり下草で装飾します。
ヒメシャラは水を要する性質で西日による株元が高温になると下部が弱る面があるので、株元にはマルチングとしてグランドカバーとしても使われる玉竜や斑入りのセキショウを植付けました。
他にも年や季節によって空いた余白を利用して草花を植え替えて装飾し季節ごとに楽しみます。
西洋オダマキ・ビジューサフィールも少し植わっています。
花期には紫の色目が足元を華やかに飾ってくれます。
ヒメシャラの下枝を取り除いているので、徐々に太くなっていく幹の赤褐色があでやかで、スッとまっすぐ伸びている様子も観察できます。
ヒメシャラは真っすぐに伸びる性質なので狭い庭でも植付可能な樹種です。
赤褐色の幹に薄い黄緑色の若い葉っぱとのコントラストで、株がイキイキしている様子が見て取れます。
根株も西日から日除けされ、しっかり守られているからでしょう。
今度は別の角度から、ヒメシャラの株元を見てみました。
植栽は玉竜と斑入りセキショウがメインですが、緑色の景石を置いてみることでちょっとした変化が付きます。
『雑木の庭』ではお好みで景石を配置するようにすると自然な感じが演出できます。
季節感のある下草の葉色や形状と景石をにより供に庭に変化したスポットが現れます。
石が少しあるとないでは庭のエリアごとの特徴としてのスポット感に違いがでますね。
手前にヒメシャラにコーナー、その背景に和庭があることから遠近感により、実際の距離感より視覚的な広さを感じます。
都会の狭小な庭でも遠近法を利用したテクニックで少しでも広がりを感じられるようにしたいですね。
山もみじは幹や枝が広がる性質なので、そのもみじの緑陰がヒメシャラの株元の下草たちを強い日照から守っている側面もあります。
日陰の植物は持ちつ持たれつの状況や環境もあり、植物たちの知恵により環境に合ったものが強く育成し繁殖していくのでしょう。
写真右側にエゴノキがありその下草として、紫陽花(アジサイ)やセキショウ(イネ科グラス)を植え付けています。
エゴノキは枝が自由で太陽を求め、野性味溢れる樹種になりますが、横にも広がりやすい一面も持っています。
一日中株元を照らさないよう日陰を作りのために紫陽花(アジサイ)を配植しました。
和風な庭に馴染むように手前にセキショウも前面に出しています。
写真中央にはかなり育ったフウチソウ(風知草)!山の岩場で育つ植物なので、少し日陰に植え付けると大きくなりました!
日向では枯れやすくなりますが、環境に上手く適応したのでしょう!
つくばいの上に張り出して石を半分くらい隠しています。
黄緑色の真ん中に濃い緑のラインの葉が、風になびく様子が涼やかです。
手前に玉竜(濃い緑色)と苔類(黄緑色)があり、色のコントラストがあると花がない葉物やコケ類も植物だけでも色とりどりです。
額紫陽花(ガクアジサイ:隅田の花火)が咲いた6月頃です。
ハイノキが背景にあります。下草越しに高木を見ると立体感が出て庭が広く見えます。
紫陽花も大きくなると2mくらいになるので適宜、開花後や冬季には剪定し高木とのバランスや次の年の花芽のなどを見ながら切り詰めます。
1.5mくらいになるように纏めると毎年同じバランスで目線に額(花)が鑑賞できます。
もみじの1品種の鴫立沢の株元です。
鴫立沢は若葉色に真緑が縁どられたような柄のモミジです。
少しうちわの形っぽいです。その株元の事例です。
石を置いて土盛りをし勾配を付け高さを出しています。
その周辺にクサソテツや苔を下草にしています。
植付場所に工夫をして小山の様にしたことで空間に変化が起きます。
川の流れのような曲がりのあるようなに盛り土で形を整えます。だんだんと流れてしまいますが。。
自分で出来る範囲で作庭するのも雑木の庭の楽しみのひとつです。
下草選びも念入りになります。
勿論、毎年植え替えも出来るのでもいろいろ試してみましょう!
手前には地面に石を埋めて並べて石畳み風にしています。
ハイノキの株元には、クサソテツ(草蘇鉄)、アマドコロ、グラス類のフェスツカ・グラウカブルーセレクトです。
どれも宿根草の植物です。
アマドコロは春に小さな筒状の白い花がスズランっぽく咲き(数は少ないです)、フェスツカは地味ですが稲穂のような花を咲かせます。
アマドコロも環境が合えば根付き下茎で広がり毎年花も咲く宿根草でだんだんとアマドコロのエリアが広がっていきます。
自然っぽい下草の庭になり、ギボウシ(ホスタ)などとの相性もバツグンです!
フェスツカのシルバーリーフの細長い葉も場をまとめてくれます。
花の庭やイングリッシュガーデンでもよく利用されたりします。
細い葉、幅の広い葉、色味など様々な種類の植物が自然に溶け込んでいるのでナチュラルガーデンらしくなります。
ハイノキは成長速度が遅くあまり幹も伸びも少ない樹木ですが、西日や強い光に弱い一面もあるので株元にはカバープランツを植えて保護してやります。
花のある下草の庭
アオダモの根元にリナリア・パープレアが伸びています。背丈があり茎に淡い紫色の穂状の花が咲いています。リナリア・パープレアは草丈があるためイングリッシュガーデンの背景に使うとボーダーガーデンを際立たせてくれますが、高木の前に咲くのもアオダモの自然な曲がりのある幹と相まって、面白いショットになっています。
大株になったリナリアが数多くの花が株立ちの木を取り巻くように咲いて、木の回りが華やぎますね!
他にも草花が植わっていますが、季節により花が入れ替わり新緑の頃の雑木とのバランス感が変化するのも下草のある雑木の庭の魅力のひとつですね。
サワフタギ(沢蓋木)の株元です。まだ小さな株の斑入り紫陽花、大型のギボウシ(フレグランスフランシス)などのカラーリーフを配植しています。
まだ若い株の成長時期なのでナチュラル感の醸成はこれからですね。
サワフタギも山の渓流の水辺に生息する雑木なので植替え後しばらくは、株元はあまり乾燥しないように日陰をつくるなど水分を保てるように多少の気を使いながらして育てるといいでしょう。
植え付けて2年目の夏くらいまでは水をたっぷり与え、下草などでサワフタギの株元が乾かないように仕立てます。
カラーリーフを用い、葉の大きめサイズの草花を植え付けると少し洋風なガーデンになりますね。
花壇風にイギリス庭園で有名なコッツウォルズの黄色い砂岩でまとめた庭です。
中高木の間のエリアに草花を植栽し、石や木を使い空間の仕切りに変化を付け地面にも高低差も利用しています。
葉の形も様々で青々と茂っています。
上から全体でみることはすくないですが、葉の形を選んで植栽帯にしてまとまりを見る庭として作り込むことも楽しそうですね。
また、年ごとに植え替えて季節ごとに違う表情を見て見せてくれる庭を見るのも好奇心をそそります。
目隠しなどの背景を壁際に設置し、その前に背丈のある草花などを雑木の前後左右に配して雰囲気づくりをするとオリジナルな雑木の庭の空間の完成です。
↓雑木の庭の下草を各種を紹介しています。是非ご覧ください!
【雑木の庭の下草の植付事例の紹介ページです】
●雑木の庭の下草
●雑木の庭のアオダモ 株元の下草にイングリッシュな宿根草リナリア・パープレア
【下草・カラーリーフの商品ページです↓】
●雑木の庭の下草の商品ページ一覧はこちら!
・隅田の花火(額紫陽花)はこちらから!
【こちらでは様々なライフスタイルガーデンを紹介しています】
●ライフスタイルガーデン 『雑木の庭』
●木陰(こかげ)をデザインする
●ベランダガーデニング 日常空間を緑の空間に演出
●狭いバルコニーでもリビングから自然を感じるベランダガーデン
●雑木の庭のカフェガーデン
●雑木の庭の暮らし 里山の緑の空間でくつろいだライフスタイル!
●雑木ガーデンのこどもの庭暮らし
●雑木の庭のベランダガーデンの作り方
●山の近くの雑木ガーデン
●木漏れ日のある緑陰ガーデン
●野菜も育てるガーデン(野菜と草花のポタジェガーデン)