ボタジェガーデンは自然な風土の庭に、野菜も一緒に育ててその自然な様子を楽しむガーデンです!
ボタジェガーデンは『雑木の庭』の木や草花の間や隙間に野菜を植え付け、植物の間に垣根を作らないように自然に育てます。
また、『雑木の庭や草花』と『菜園コーナー』を分けて、部分的に家庭菜園のように囲ってしまうことも可能です。
『風景の好み』や『管理のしやすさ』で選びましょう。
ポタジェガーデンやキッチンガーデン
食べられるガーデンから見て行きましょう!
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食べられるガーデンのちょっとした違いを紹介していきます。
キッチンガーデン
キッチンガーデンはキッチンの勝手口から取りに行くイメージで、香草(ハーブ)や薬味(山椒、しそ、唐辛子)など
添え物的な野菜を家庭で育てるといったイメージもありますね。
建物内のキッチンスペースのまわりで窓際でスプラウト系の再生野菜やバルコニーのプランターで小さなラディッシュを育てるなどもキッチンガーデンと言えますね。
手早く取りに行けるだけでなくキッチンで料理する野菜やハーブなどを育てるガーデンをキッチンガーデンといいます。
エディブルガーデン
エディブルガーデン≒『食べられる植物の庭』として、珍しくなくなりました。エディブルなエッセンスも入れても面白いですね。
食べられる花、エディブルフラワーなどもレストランなどで味わうことも、珍しくなくなりましたね。
他にも野菜や果実、ハーブを植えて、庭のメインの植物は食用可能な植物にするイメージです。
庭自体を雑木の庭というより野菜畑っぽくするイメージですね。
ポタジェガーデン
自然な風土の庭に野菜も一緒に育てて、その自然な様子を楽しむガーデンです!
ボタジェガーデンは木や草花の間や隙間に野菜を植え付け、植物の間に垣根を作らないように自然に育てます。
また、木や草花と野菜を分けて、家庭菜園のようにすることも風景の好みや管理のしやすさで選びましょう。
食べられるガーデンから巡って、環境を守ることへの小さな取組み
環境への取組み(ちょっとお勉強)
ボタジェガーデンなどの食べ物が育つ庭は、お庭としての収穫も楽しむことが一番の魅力ですが、
いろんな事柄にもめぐり巡ってつながっていきます。
例えば、個人の自給自足な生活から始まって、地産地消、無農薬野菜(環境にやさしい)、健康志向。それぞれ自分たちで出来るひとつひとつのことが、
⇒世界の食料不足、食品高騰、農業人口減少、環境問題、地球温暖化防止、場合によっては円安…とSDG’sにも繋がって行きます。
他にも、移住生活、アグリツーリズム(農村や農場で休暇を過ごし観光する)、オーベルジュ(地元産の食材を使った食事をメインにした宿泊施設)の泊まるなどの言葉を耳にすることが多くなりましたね。
大きな課題は置いておいて、個人で普段通りに暮らして小さく貢献できるところがいいですね。


パーマカルチャー
少し専門的ですがパーマカルチャーなんて言葉もあります。
パーマカルチャーとは『永続可能な循環型の農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような関係性を築いていくためのデザイン手法を意味するらしい』です。
エシカル消費な生活を始めて見ましょう!
(エシカル:環境や社会にとって配慮されたもの)
ポタジェガーデンの事例を見て行きます
『雑木の庭』の高木や宿根草の間で、果樹や野菜を植え付けたガーデン例です!
雑木の木々の間に野菜を受けたり、木枠で囲って管理しやすくした野菜コーナーも作りました。
庭の片隅に小屋を置いてみました。
野菜を育苗したり、収穫した野菜を選別したり、下ごしらえしたり、水であらったり、農作業の道具を仕舞ったりとあると便利ですね。


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ここでは全て自宅ではやるには、盛り沢山ですがサンプルとして見て頂きたく例として描いています。
この中から『うちでも取り入れられるな!』というものを、見つけて実践に移して行きましょう!


配置図
少し郊外で余裕のある敷地でのポタジェガーデン例を描いてみました!
自分のお庭でもスケッチを描いてみて、ポタジェガーデンを進めてみてもいいと思います!
野菜は、夏野菜・冬野菜と季節ごとに育つものが多いので、次の年には別の野菜を植えて試してみれますし、
一方、連作障害をおこす野菜では別の野菜を植えた方が良い場合も多いですね。
ポタジェガーデンの詳細レイアウト例
ポタジェガーデンのレイアウト例をアップで見てみます。
自然に近いように野菜コーナーと草花を隙間を空けず植付け、群生した野草風のメドゥガーデンのようして、自由でナチュラルな仕立てとしています。
周辺のまわりの庭づくりは高木や宿根草の半日陰の雑木の庭です。


野菜コーナーに戻ると
野菜の植え付け場所を少し盛土したレイズドベッドにし野菜と草花の範囲を分けています。
収穫しやすさも考えて、人が近付く場所は空けています。
それでいて草花と野菜のつながりも感じられるように配置します。
キュウリとラベンダーデンタータのコーナー
キュウリの植付けでは、小道と芝生からキュウリ苗に近づきます。
木の支柱を三角に立て、網を張りキュウリの蔓を這わせます。


その裏にはラベンダー・デンタータを植付けイングリッシュガーデンっぽくしています。
ほんのりラベンダーの香りもします。
トマトとリナリア・パープレアのコーナー
トマトエリアでは木枠の中に支柱を立てて育てます。空いたところにハーブも小さく植えました。
トマトの前にはカボチャがあります。這い性で地上10センチくらいなので、収穫の邪魔になりません。
カボチャはあまり土の栄養を必要とせず、水分も雨だけでも育つので肥沃でない固めの土の場所に植えています。


トマトの後ろには草丈のあるリナリア・パープレアで背景となり、他のエリアとの視覚的な『区切り』にも利用しています。
トマトの赤い実と後ろの薄紫色の花の取り合わせがキャッチーです。
収穫しやすいように入り口には空間を空けています。
潅水もその場所からしやすくもなります。
雑木の庭の隙間に野菜や果樹を自然に添えて庭づくり
イラストの右側はナチュラルな雑木の庭をつくり、その雑木の間に野菜を育てています。
いろんな雑木の間に果樹やぶどう棚や植え付けています。
こちらはまた別のページで紹介していきます!


小屋のまわりに雑木ガーデンの隙間に野菜植えと木枠の菜園ガーデンを作る
小屋のまわりは幾つかの自然樹形の高木を植えて、雑木の庭としています。
アオダモ、ヒメシャラ、エゴノキ、ジューンベリー、ツリバナです。


イラスト手前のアオダモの株元には薄い紫色の花のリナリアなど下草にしてナチュラルガーデンにしています。


作業小屋があり、土の道と飛び石貼りの小道沿いに『雑木の庭』と野菜が植わっています。
人がひとり、ふたり通れるくらいの幅とし小道感を出し、作業もしやすい幅にしています。
イラストの中央の石貼りの小路の際には木枠で囲ったレイズドベット(畑作業がしやすいように地面の高さを上げています)です。
レイズドベッドの中は腐葉土や肥料を混ぜた野菜用の土にしています。


小屋前も自然素材の石にすることでナチュラル感を醸し出しています。
飛び石でしっかり地盤が固定されているので足場が出来、植替えや収穫作業もしやすくなります。
小道は土色にしています。歩きやすいように硬い素材でもいいですし、土でも問題ありません。
野菜を育てるレイズドベッドの木枠には木枠を組み立てます。また枕木を使うとしっかりします。
ただ木材を運ぶのに重かったり、組み立てが難しかったりします。
羽目板などの木を重ねて積み上げても問題ありません。
自然な素材の木でまわりとの統一感もありコーディネートされています。
小屋の近くでは、枠を作って菜園ガーデンを区画して野菜を育てるガーデンにしてみました。
風景としても周りの『雑木の庭』とも親和性があるように設えています。


収穫期の秋には花の種も取れて、果実や野菜の実だけでなく面白い収穫の庭になりますね。
菜園ガーデンには、ミニトマト、白ナス、キュウリ、シシトウを植えています。
トマトやナスは木の支柱を立てています。整然と直線を使ったりするとキレイに見えます。
支柱も素材をちょっと木材ゆ変えるだけで少しおしゃれになりますね。
小屋のまわりには下草のセキショウやツワブキなどを植えています。
木枠で囲んで、ポタジェガーデンの中に入れ込む
ポタジェガーデンにも、木枠で囲んでレイズドベッドを設けて見ました!
土が盛られて地面が上がる分、作業がしやすくなります!
野菜は夏野菜のトマトやナス、キュウリなどが定番ですね。
ミニトマト、白ナス、キュウリを小道沿いに添えて見ました。
トマト
雑木の庭の樹種は小さめの葉で冷涼な雰囲気を出しますが、トマトの葉も他の野菜ほど大きくなく、雑木の庭の間にあっても馴染んでいますね。
トマトの苗はツル性(這性)で伸びていき、例えばキュウリなど葉の大きい夏野菜に比べると葉も小さな面積で複雑な細かなカタチで圧迫感がありません。
雑木の庭でもあまり違和感はないと思います。


野菜苗の仕立てと雑木との馴染み
雑木の間に野菜の仕立てを一部入れて見る。
本当のポタジェなガーデンでは自然な生物の力で育てますが、収穫の楽しみを得るには少しのエリアは野菜畑を仕立てます。
少しガーデンのおしゃれ感を演出して、三角錐のように支柱で仕立ててみます。
雑木の庭では世界感を大切にしますが、菜園ガーデンでは直線デザインを組合せて使うと意外とおしゃれです。
支柱の組み合わせった三角錐のかたちをつなぐと固定も出来ますし、まとまりが出ますね。
イラストのような三角錐を3つ並べると夏は野菜畑っぽい楽しみも!


支柱を自然素材にして、レイズドベッドの木枠と併せてみてもいいでしょう。
トマトは収穫期にはポタジェガーデンで目立つ存在で、しっかり食べられる野菜になり、満足感も上がりますね。
ミニトマトは育成に手間がかからず、簡単に育てやすい種類でお庭に植わっている方も多いのでしょうか。
お弁当や付き合せにキッチンガーデンにとり入れたい野菜の筆頭格です。
キッチンガーデンでは、場所を取らないハーブなども一緒に育ててみても如何でしょうか?
バジルとトマトでピザの具で、イタリアンやミニサラダにも便利ですね。
他にもシソやパセリなども肥料なしでも育ちやすい植物です。
キュウリと茄子
キュウリやナスは葉が大きいので、雑木の庭から少し離れて畑コーナーで育てても良いでしょう。
ナスも最近は白いナスなどもあります。エディブルガーデンに白ナスがあるとオシャレですね!
ホワイトクララなんていう真っ白で額の色は緑色というナスもあるので、いろいろ試して楽しみましょう!
いちごもしっかり栽培しようとするとハウスなど大掛かりに温度管理、栄養管理、清潔管理をしないといけませんが、家庭用の苗で家族分を収穫するには育てやすいです。
ここまでポタジェガーデンを見てきましたが、続きは次のページで事例を使って見ていきます。





