自然の雑木の森の中にいるようなベランダガーデンニング くつろぎの暮らしへ!
部屋から緑を感じるバルコニーガーデン
お部屋の中から外を眺めるとき、そこが森のような雑木の林だったら目に緑が入り自然と穏やかな気持ちになりますね。
マンションのバルコニーやベランダもちょっとした工夫や作り方次第で、おしゃれな雑木のお庭空間に変身します。
単純にバルコニーに植物を置くのではなく少しのアイデアを加えて雰囲気のある雑木のベランダガーデンが可能です。
里山風の雑木ガーデンをベランダで実現するアイデアの数々をご紹介していきます!
暮らしとガーデンのゾーンを分ける
バルコニーで作り始める時は、最初にまず生活で利用する空間と植物を植え付ける空間を分けて考えてみましょう。
生活のする上で例えば、洗濯物を干す場所やエアコンの室外機を置く場所はある程度限られますね。
先に生活で必要なエリアは優先的に確保しましょう。
残した場所を雑木の木や草花を植栽するエリアとして考えて進めていきましょう。
小さな植木鉢をたくさん置くのもいいですが、少し大きめのコンテナなど面としてまとめて植栽する場所があると雑木の庭らしく、しつらえられます。
生活に必要な空間をしっかりとった上で空いた空間を雑木ガーデンにしていくことで、継続して植物を育てていけます。
生活動線などにストレスを感じなくなるよう自分自身で生活に必要な空間を想定しておきましょう!
だんだんと育てる場所やその生活に慣れていくとライフスタイルの変化に合わせて少しずつ場所や植える植物を臨機応変に順応させていきましょう。
おしゃれなベランダガーデンをイメージ
雑木ガーデンを始めようとする方は、進める前にいろんな本やwebサイトで情報を集めていらっしゃいますよね。
好みのガーデンも見つかったでしょうか?いくつかクリップしたり、お気に入りに保存してみてくださいね。
それでは、まず最初に植物を入れるコンテナや植木鉢の配置・植物の高さ・樹種や下草をイメージしていきます。
まずはコンテナや植木鉢から見て行きましょう!
コンテナ選び (大きさや形状、素材感)
日常空間の必要な場所・動線や面積を決めたら、ベランダの空いているスペースで置くことが出来るコンテナなどを選びましょう。
木々をまとめて植えて雑木の庭っぽくするには、植栽面の大きなコンテナがおススメです!
空いている空間の寸法を考えてコンテナを配置しましょう。
コンテナでの植付面はマンションの室内から目線の少し下の位置あたりが視界にも自然に入り最適です。
コンテナの素材感も、より自然さを演出するために石調や木質調を選んでみましょう!
バルコニーの壁面などもウッディな飾り板などを付けると雑木や自然素材っぽいコンテナと相性が良くいい雰囲気がでます。
※但し、手摺側のコンテナの配置は、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では足がかりにありますので、おすすめ致しませんのでご注意下さい。
樹種選びと樹形
コンテナが決まったら次は樹種です。
植えたい樹種がすでにお決まりの方はその樹種をどこに植えるか?
というと、きっとバルコニーの真ん中あたりに植えたいですよね。
ただ、その個々の木の樹形を見て判断するのも『あり』です。
雑木は少し傾いているくらいの方が自然な感じも出ますので、全体に植える木々を見て配置して見るのも良いでしょう。
雑木の庭ではシンボルツリーはあってもなくてもいいんです。
里山にはシンボルツリーはないので、それぞれの木々全体で庭の雰囲気づくりをしてもOKです。
真ん中(シンボルツリー)に向いている木があれば、もちろんその木をセンターに据えて見ても良いでしょう。
雑木の庭の全体のまとまり感が大切になります。
そこにあなた好みの世界観が醸し出せれば、なお良いでしょう!
木の樹形・大きさと育てやすさ
木にはもちろん幹や葉がありますが、幹の本数や樹形・幹の樹皮の色・質感なども庭を作庭する中で、大切な要素になります。
木姿による庭の印象
雑木は葉が少なめの樹種も多いので、幹の形・樹形や色で木のみに関わらず庭空間の印象が変わります。
葉が付いている春から秋も大切ですが、冬の木の姿は葉や花がなく、それだけで存在感を示すものになるので好みの樹形の木を選んでみましょう!
冬の葉のない木々も、また木々の姿に風流を感じたります!
春が待ち遠しいのでリビングから、『春にまたきれいな若葉が芽出すのかな?』と想像したりするのも楽しいものです。
木の成長もイメージしておく
木も成長するので、成長した姿も少し考えに入れて成長の遅い木や日陰でも育つ木などを選んでみましょう!
アオダモなどは比較的成長は遅めです葉数も少なくスッキリしています。
バルコニーでは高さや空間に限りがあるので育成環境なども少し気にしておきましょう!
葉色の色数・バランスや変化で自然な雰囲気を出す
葉も緑色と言ってもいろんな緑色があります。黄色や白の混ざったもの。薄い緑色や青が入った深緑のものなど。
葉の形も例えば、もみじなどは特徴的ですが、下草も長いイネ科のグラス系の形状だったり、シダっぽい形だったりと混植し、下草の葉で変化をつける工夫することで、自然の植生に近いナチュラル感がアップします。
葉のサイズ感やかたちでも室内からの庭の奥行感などの見え方が変わります。
もみじも一本入れておくと狭い空間でも葉の形の違いでバラエティが豊かなバルコニーガーデンができるでしょう。
もみじも種類によって葉の形が少し丸っこい感じだったり、葉の7つの切れ込みが深かったりします。
もちろん色目も種類豊富です。好きなもみじを探すのも楽しいですね。好きな一本を選んでみましょう!
遠近感をつける
配置にもよりますが、木の葉の細か目の樹種を選ぶと遠近感などから奥行をつけやすいです。
例えば、リビングの近くに幹の見える木をあえて接近させて配置して、少しでも距離のある軒先の方に下草を含めた木を植え付けるのもよく使われる広さを感じる技法です。
窓から近い場所に普通の大きさに葉の植物を植え付け、少し離れた配置で小さな葉の植物を配置するなどの方法もあります。
室内に葉の大き目の観葉植物を置いて、部屋の内外で遠近感を出し広く見せるのも一手ですね。
コンテナの下草の飾付け
・コンテナの表面に下草を飾付け、賑わいや見どころを満載にしましょう!
・コンテナの表面の面積は広いと高木も複数、下草も数株を植え付けられます。
・大型コンテナを使うとこのようにコンテナの表面も含めて面で世界観を作ることが出来るのが大きなメリットです。
・コンテナに下草選びも、色、葉の大きさ、草丈や植生などを考えつつも好きな組み合わせて自然に窓から住まう人だけのプライベートの景色づくりができます。
下草は毎年植え替えたリ、移植して配置を変えて楽しむこともできます。
飽きの来ない葉色やかたちを選んで下草の骨格をつくり、その隙間ポイントや決めた場所で宿根草の花が咲くような配置もナチュラル感がでるでしょう。
いろいろと工夫する点がいくつかありました。
・数株植える
・葉の形や色を変えて混植する
・下草をメインとし、花はポイントで植え付ける
このようなポイントを押さえることでおしゃれな空間づくりの上級者さんになっていけますよ。
苔やバークチップを見せる(コンテナの表面を装飾する地被類と保湿効果)
コンテナの表面が土でもいいのですが、より自然感を出すには自然の素材で土の表面を覆ことをお勧めします。
代表的なおススメは
・苔
・バークチップ
です!あなたのお好みは如何でしょうか?
苔で覆う
コンテナの下草は日陰の場所でも育つ下草を植えることが多くなりがちです。
マンションのベランダではバルコニーの方位が南面でない、コンクリートの手摺があったりと日陰の時間になりがちで、むしろ一日中日向のケースは少ないのでしょうか。
苔は湿った状態を好むものが多いですが、そういった面では半日陰で育つ下草と相性が良く、同じ環境で共生しやすいでしょう。
苔は下草の下に敷き詰めて、コンテナの底面は目に優しい下草と苔の緑に覆われます。
そこから雑木の幹が出て来て、雑木の庭を再現できそうです。
苔もいくつかの種類があります。季節によりいつも青々としている訳ではありませんが、乾燥に強い苔などを選んだり、
地域によって植生にあったものを利用します。
例えば、スナゴケ・ハイゴケ・スギゴケなどがありよく使われます。
ただ、注意点としてはバルコニーは囲われた空間で風通しが必ずしも良くないこともあるので、空間が熱を持つこともあるので水分を少し多めに与えるようにしましょう。
バークチップを敷き詰める
バークチップも木のかけら(木片)を集めたものなので、同じ植物を原材料としており見た目の相性もグッドです。
観葉植物やハーブなどでも植木鉢の上面にパークチップを敷き詰めたりしますね。
バークチップは表面を直射日光の熱から根を防いだりするマルチングの効果があります。
バークチップは自然素材なので、時間の経過とともにいつかは腐葉土のように土にもどっていきます。
エコですね!
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この回のベランダガーデニングの作り方はこちらで以上にしたいと思います。
今度はベランダガーデンの過ごし方をコラムにしてみます!
バルコニーガーデンのコラム
・ベランダガーデニング 日常のバルコニー空間を緑の癒し空間に変身! 非日常空間を演出
・狭いバルコニーでもリビングから自然を感じるベランダガーデニング
バルコニーにアオダモ苗木を並べるとこうなります↓
アオダモの苗木も縁側に並べると味わい深いです。