横長コンテナでは高木と下草がまとめて植えられ、連なった地面がお庭っぽさを出せます!
高木と下草を一列に並べて見ても沢山の植物がリビングから見えるわ。
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では、バルコニーのコンテナガーデンの高木や低木の種類の例を見て行くわよ!
高木・下草選びによりコンテナガーデンの統一感や個性も変わってきますので、参考にしてくださいね。
部屋の中のインテリアコーディネート(北欧風、ミッドセンチュリーなど)によっても雰囲気変わりますね!
室内の『物がシンプルで少な目な家具配置』では見た目にもスッキリしていて、モノも少なくなるとお洒落感が漂います。(物のない生活は日常生活では難しいので、扉付の収納や床下テーブルなどでうまく隠したり、まとめたりしましょう!)
バルコニー床やコンテナの素材感など、同素材や似た素材を利用すると広々とした空間になります。
窓ガラス面が大きい。そして室内とバルコニーの床レベルが同じなら、お部屋の延長のような雰囲気を出せ、さらに開放感に包まれます!
お部屋に観葉植物などを置いて外の緑との連続させてみる。同じ木のファニチャーを部屋の内外に置くのもひとつのテクニックです。
バルコニーで雑木の庭の風景づくり
コンテナ(大型鉢)の中に雑木の庭の世界観を作り込む
大型のコンテナを利用するのは雑木の庭の世界観を出すためです。
部屋からみるコンテナの表面部分が大きくバルコニーでありながら、お庭っぽさをより作り出すためです。
目線を意識して緑のかたまりが、①高中木の葉、②下草のいろんな色やかたち、③苔や景石
と視覚のブロックごとに分散していることで、全体としてお庭っぽく見えることが大切です。
世界観を演出して、バルコニーでもお庭のあるガーデンライフを満喫しましょう!
コンテナで作った雑木のコンテナの下草(山もみじやツリバナの下草例)
山もみじ(中高木)
イラストでは室内から見てバルコニーの端っこに近いコンテナの外側に高い方の中低木を植え付けます。
視界の外側に高木を植付け、内側に少し低めの木々を植え付けます。
間には下草をさまざまな種類を植え付けてバリエーションを増やすことでナチュラルさを演出します。
イラストの右のコンテナの外側の高木は山もみじです。
もみじは盆栽にもなるような落葉樹で、地植えでなければ育たないという木でもありませんね。
山もみじを毎年冬には剪定もしつつ、小さくおしゃれな樹形に育ててみましょう!
山もみじやリナリア(後述)は乾燥に弱い性質でもなく、草花と樹木ですが、水分をそれほど必要としない植物なので近くに植え付けてみます。
山もみじが中高木でツリバナが中低木といったコンテナのバランスです。
ツリバナ(中低木)
イラスト右のコンテナのバルコニーの中央よりに木の高さが大きくなりにくい中低木のツリバナを配置します。
特にツリバナは水分を好む性質なので、同じく湿った土を好むイネ科の風知草(フウチソウ)の近くに植えました。
ツリバナも秋の紅葉と赤い殻が有名な中低木で、盆栽にも利用されます。
実は春の葉も美しく、梅雨時には小さな吊られた梅のような薄い桃色の小花を咲かせます。
こちらも派手な色ではありませんが、とても味があっていいんです!
https://zoukigarden.jp/?pid=120588549
コンテナの宿根草と下草はリナリア・パープレアと風知草(フウチソウ)を植え付けました。
リナリア・パープレア(宿根草:細葉で茎が1mくらい伸びる)
コンテナの最奥には背景としてのスクリーンとしての役割としてバルコニー手摺等を隠す役割も果たしています。
茎と細葉の葉の緑が涼やかで野草っぽいのが特徴です。
リナリアの野草っぽい姿と山もみじの曲がりのある幹と相まってナチュラルなコーデになります。
山もみじの幹の下部の葉が付かない木姿では、リアリアの高さの範囲では穂状の花が美しく映えるでしょう。
部屋の中のインテリアや観葉植物から、バルコニーへの一体感と奥行き感をしつらえます。
コンテナの表面が緑色になると個別ごとの植木鉢と違って、まとまった面として視界に入ってきますので、風景として捉えられ、居心地の良い安らぎ感やくつろぎ感を感じます。
風知草(フウチソウ)
山麓部の水辺に近い場所に育つフウチソウです。風になびく様子が特徴ですね!
バルコニーは風は吹きこまないこともありますが、フウチソウがあると「さわさわ」と風が吹いているようです。
薄い緑で爽やかですが、夏の強い日差しから株元をマルチング変わりとなって遮ってくれます。
葉色も若草色で明るい緑色です。地面から芽出している部分が細い茎なので、根元もそう混雑した様子でもありません。
秋には稲穂のような花が咲きます。
涼しげに風になびく音が聞こえてきそうです。
苔一面
苔を付ける場合は、土の量を盛ったり減らしたりして平らにせずに凹凸をつけてみましょう。
テリとムクリと言ったりします。
立体感が出て。室内から見るときも少し奥行き感が高まります。
例えばわかりやすく言えば、テラリウムのように美しい苔の生えたコンテナですね。
少し工夫するとお気に入りの場所になります。
景石
景石はやはり雑木の庭を表現するのには、強力なアイテムになります。
角張ったり尖ったりする石があるだけで自然に近く思います。
石も、黒い火山岩、グレーの花こう岩、深緑色の大谷石、黄土色の砂岩といろいろあります。
風景づくりでお好みのものを選んでおいてみましょう!
結構、石のあるなしで雰囲気が変わりますよ。
コンテナの下草(高木にアオダモ、斑入り額紫陽花)
アオダモと斑入り額紫陽花(ガクアジサイ)を植えたコンテナの下草を選びます。
こちらもコンテナでは反対サイドと対称をなすようにバルコニーの左端に中高木のアオダモ、真ん中よりに額紫陽花 隅田の花火を配置します。
リビングの窓から中高木が見えるようにしています。
目線が下げると下草には、宿根草を添えています。
宿根草は葉っぱがきれいで花がない時でも楽しめるものを選んでいます。
花の色調も青から紫とブルー系でまとめました。
アオダモ
アオダモは雑木の樹種の人気の的となっていますね!
形も特徴的な味のあるものも多く見ていて飽きないものが多いですね。
バルコニーを眺めるにあたって木肌も美しく、いい距離感で雰囲気を感じることが出来ると思います。
葉色も若草色から真緑で重しくなく清涼感漂います!
斑入り額紫陽花(フイリガクアジサイ)
斑入り額紫陽花は白い模様が葉を縁取るように入り、葉の中にも白色が入ります。
白が入るので、大株になっても色彩に軽快さがあり、ガーデンが全体に明るく見えます。
額の色も用土の酸性・アルカリ性によって青系、紫~ピンク系になり花色と葉の白い斑により、いろいろと楽しめます。
高さは1~1.5mくらいになるように冬に切り戻しておくと、部屋から見るといい高さで見られます。
西洋オダマキ・ビジューサフィール
西洋オダマキは宿根草です。毎年咲き、冬越しもするので植替えに手間がかからず、重宝します。
紹介しているビジューサフィールは春に花が咲きますが、何よりゴージャス感満載です。
高貴な濃い紫色に白く縁取られた花びらで、雄しべや花粉が黄色でまるでゴールドのように紫をバックに美しく映えます。
オムファロデス・チェリーイングラム(宿根草)
オムファロデス・チェリーイングラムをチョイスしました。
かわいいんです。この花が。あまり流通していませんが。
星形の5枚葉で青い色が他で見られないような色彩です。
長径は2センチくらいですが、かたまってたくさん咲くと見事で見応え満点です。インスタ映えもバツグンです。
夏の暑さにはあまり強くなく、水は土が乾くと与えます。午前中だけ日が当たる場所がおススメです。
高木の陰に隠して咲かしてみましょう。
北海道から本州までは育つと思います。
コンテナのマルチング
コンテナの土の面にバークチップなどで飾り付けます。
こげ茶色のバークチップは自然感のある発色でおススメです。バルコニーでの雑木の庭に装飾的な面でもおしゃれです。
また管理面でも、植物にも日除けになり夏の西日を遮り、根にもいい状況をもたらします。
苔を敷き詰める場合は、スナゴケやハイゴケなどが長持ちしそうです。
水分や湿気は必要ですが、午前は日差しが入るような半日陰の場所では育ちます。(いつでもどこでも育つ訳ではありませんが。)
↓こちらのコラムでコンテナガーデンについて詳しく描いています!