マンションのバルコニーガーデンが、おしゃれに見える雑木の庭のような植木鉢の配置や植物選びについてコラムにしていきます。
バルコニーでベランダガーデンを作るにあたって、
・どの樹種を選べば雑木ガーデン風になるか?
・どんなコンテナを選べばおしゃれ感がでるか?
・バルコニーが自然の庭風に見えるコツ
・木の植付ける向きを工夫する
など少しの工夫するだけで、おしゃれ感がでます。
バルコニーを『ナチュラルな雑木ガーデンに仕立てる方法』を供に学んでいきましょう!
コンテナで雑木の庭の世界観を表して見よう!
コンテナがおススメなわけ!
まずは最初にコンテナから選びましょう!
コンテナにすることで、まとまった雑木の小世界を表現し、おしゃれ感を出す重要なポイントです。
植木鉢では見えている植付け面積が小さいので、植物をひとつづつ植えることになってしまいます….
沢山の植木鉢ではまとまりがなくなってしまいますね。
自然に自生してるようなナチュラル感が出したいですよね!
そこで大き目のコンテナに寄植えにすると、コンテナの表面積が大きく、面として庭らしくなります。
もちろん、幾つかの木や下草など植え付けられます。
例えば、中木を植えその周りに下草を2,3種類植配置します。
そして、土に苔やバークチップを敷くと自然にある緑色や木の茶色が面として見えて、自然な庭の雰囲気が出て来ます。
植木鉢はちょこっとおいて、草花をアクセントにしてもいいかもです。
見せ場となるメインと大き目のコンテナをいくつか用意すると、雑木の庭風のバルコニーガーデンが実現しやすいです。
コンテナのデザインと選び方
次にコンテナの選び方です!
コンテナのデザイン選び:横から見える側面の素材は石調や木材調の自然にある素材のデザインにすると自然な雑木の庭を演出しやすいです。
大きさは長辺が80センチ以上のコンテナでは植付け面が大きく、雑木と数種類の植物が植え付けられます。
雑木の庭では景石やウッドフェンスなど石や木の素材や似せたデザインのものを利用します。
雑木の庭は人によってつくられた自然を模した庭ですが、石や木の素材の道具や容器を使うことでナチュラル感が増します。
植木鉢に比べると少し割高になりますが、雑木の庭づくりに採用してみましょう!
雑木ガーデン風となるコンテナの植え付け方
上のコラムでも書きましたが、雑木の庭風に見せるには大きめのコンテナに中木と下草や草花などを植え付けます。
コンテナだけでも自然な雰囲気が出るように、いくつか植物を寄せ植えしましょう。
そして、葉の少な目の雑木を選び、幹や枝の姿(樹形)が見えるようにします。
雑木は少し傾けて植え付けるとより自然に生えているように見えます。
手摺や室内側の壁や窓から通路などの真ん中の空間の方に向かって、少し傾けて植え付けると自然に生えているようになります。
部屋から見て横に倒れている感じでもいいでしょう。
下草の見せ方や効果
下草は、ナチュラル感に加えて雑木のマルチングにもなるので、是非植え付けましょう!
コンテナの表面は土が露出して土の色を見せるのも一興ですが、
苔などを貼り付けて目に優しく、下草と一体感を出すとよりキレイに見えます。
雑木のマルチングの効果と湿った状態の両方のメリットが享受できます。
下草には、クサソテツやフウチソウなどの和の雰囲気を出すものや葉をメインに考えて季節により花を咲かせるものも
いいでしょう。どちらも多年草で毎年春には芽がでたり、葉が出たりしますので手間がかかりません。
花が華やかに咲くようにメインディッシュにする場合は、鉢を別にして花にコーナーを作っても構いません。
下草も数種類、植え付けてみて、雑木の根元に近い場所。少し離れた場所に配置してみましょう。
葉の形や色のオリジナリティがある下草を選んでいろんな種類を植え付けてみます。
黄緑色の葉や斑入りの葉をつけて変化を出すと、飽きのこない庭づくりになります。
ヒューケラなどはたくさんの種類があり、葉色がいろいろ楽しめ、花も咲きます。
オダマキも宿根草で毎年芽出し春には個性的な花が咲き、葉の形がかわいく、花後も次の年まで葉で楽しめます。
コンテナの中の下草の植付け場所
コンテナから少し垂れ下がるつる性の植物(ツルニチニチソウなど)もマッチすると思います。
コンテナの際に植えてみるとつる性など垂れ下がる植物はサイドパネルを覆うようにより自然な感じになります。
中木の株元はマルチングの基本なので、株元もおススメです。
草花も勿論OKです。花の時期はボーナスだと思って葉の細かい目の宿根草や葉の美しい植物もいいでしょう。
コンテナの大きさと視界に入る高さ
大きさは長辺が80センチ以上あると雑木と数種類の植物が植え付けられます。
高さは40センチ以上あると目の高さに木々の枝や葉、下草が部屋でも椅子に座った高さで見えてくるので
自然に視界に入ります。
マンションのお部屋の中からバルコニーに目線を移した時、バルコニーの全体に緑の植栽が見えて
マンションに居ながら雑木の庭の雰囲気が感じて頂けると思います。
バルコニーガーデンの配置例
バルコニーガーデンの春
バルコニーガーデンの配置と設えの例です。
バルコニーを横から見てみた構図です。
ポイントは、大型コンテナに表面は土が露出しないように下草や苔で覆い、緑色の面とします。
バルコニーにウッドデッキを敷き、石調や木製のサイドパネルの自然素材に似せたコンテナに植え付けています。
植え付け方は、幹をバルコニーの通路となる中央に向かって両側から傾けて植え付けてます。
そうすることで横から見ると木の幹や枝が重なりあうような風情で出て、いい感じになります。
下草に苔や玉竜(竜のひげ)やヒューケラを植え付けています。
ちょっとした工夫でナチュラルな小さな雑木の空間をマンションでも再現します。
木々が数本配置されるとイラストのようにカラ類などの小型の野鳥がやってくるかもしれませんね!!
バルコン―ガーデンの秋
バルコニーガーデンの同じ構図の秋の様子です。
雑木も落葉樹が雰囲気がでますね!
夏が過ぎ秋本番から晩秋になると紅葉です。紅葉するのは当然ですが、落葉樹だけですね。
落葉樹はやはり日本の季節が身近に肌で感じられます。
山もみじは紅葉する雑木の代表格ですが、ヒメシャラやツリバナなどもなんとも艶やかで軽妙な色の紅葉が見られます。
落葉樹の雑木でもアオダモは茶色、エゴノキは黄色っぽく葉が落ちていきます。
下草も宿根草や下茎により増えるものは、秋になると枯れたり、葉が落ちたりしていきます。
冬はその幹や枝のかたちが美しい!寒々しい朝に煌めいてみえたり、魅力的です。
枝に雪が積もったり….冷たい季節の中に寂寥感があります。
ひんやりと春を待ち、枝に小さく付いた新芽が寒さに耐えています。
そして芽吹きの季節は2~3週間くらいかけて、芽出しから若々しい葉になっていきます。
ベランダガーデンの配置
ベランダの室内の窓側と手すりやスクリーン側とに配置分けしましょう。
※但し、手摺側のコンテナの配置は、小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では足がかりにありますので、おすすめ致しませんのでご注意下さい。
バルコニーの外側に少し日の当たる必要な植物やバルコニーガーデンの中でも背丈のある木を配置してみます。
選ぶ樹種のポイント
●葉の少ない樹種や、幹も細目で成長の遅い木などを選んでみましょう。
バルコニーは空間が限られますので、葉の少ないものが圧迫感がなく雑木風を楽しめます。
手入れやメンテナンスに関しても、落ち葉の掃除が少なくて楽ですし、排水管のつまりなども気にしましょう。
ツリバナ、ヒメシャラなどは成長が遅めですね。
●樹形のきれいなものを選びましょう。
室内から眺めた時に好みのお気に入りの樹形を選ぶとやはり満足感が違ってきますね。
ちょっと曲がっていたり、傾いている木なんかは魅力的に見えてきます。(好みにもよります)
さあ、バルコニーガーデンの一歩を始めてみましょう!