山の麓で自然に溶け込む雑木の庭の風景づくりも素敵です。
山を借景した素敵な『雑木の庭』の作り方。よろ自然に園芸っぽくならないようにレイアウトします。
日本は山間部にあたる地域が多いので、山を借景にして雑木の庭を作って見ましょう。
山とひと口にいっても、いろんな山があります。
ひとつの山でも、見る角度や標高、季節などによってもその姿を変えますね。
素敵な山の麓の雑木の庭をイメージしていきましょう!
山々を背景とした雑木の庭づくり
山と言っても、パッと思い浮かべる山のイメージは人それぞれですね!
雄大な残雪の残るアルプスのような山々や秋には紅葉で色づく風光明媚な山。
ここでは、庭の背景となる山との関係を見て行きましょう!
山を借景して、自分の庭と馴染ませて自然豊かな雑木の庭づくりを目指します。
山の借景も、お住いの場所によっては
・信州のアルプスのような山脈
・富士山のような独立峰(ただひとつで形成されている山のこと)
・地元の里山
・紅葉や新緑で色づく山
・山と池や湖のある景色
庭や引っ越し先での雑木ガーデンをイメージしてみます。
山と庭を一緒に見る立ち位置を考えておく
自分の庭がどんな山の麓かを見て庭づくりをしていきます。
・自分の好きな角度から山と庭を見てみる
・いつも見る場所から写真を撮る
完成した庭や成長していく庭の姿をイメージしていきます。
あまり深く考えずに自分や家族の好きな庭でもいいんですが、高木などの後で簡単に植替えのきかない
植物などはちょっと考えておくといいでしょう。
いつも庭を見るお気に入りの場所からの視界に入る高木で自分の気に入った雰囲気をつくる基本となります。
ただ山を借景している立地だけでも、とっても贅沢な悩みですね。
山の色付きと庭の色付きの差で季節を感じる庭
借景した山の色付き方と庭の植物の色付きとの差を見て楽しむガーデン。
山の気温は標高によって山頂や山腹、麓で違ってきます。
特に春先と晩秋に見られますが、例えば秋では紅葉が山頂から麓に降りてきます。
標高が高い山では、特に顕著で新緑の季節は下界から山に向かって上がってきますが、
秋では逆に紅葉が山頂から降りてきます。
その風景を雑木ガーデンに取り込み山を借景すると、
秋は庭はまだ緑だけど、山は赤や黄色の紅葉といった風景が見られます。
庭の植物選びも、葉色が変わる雑木を選んで季節を感じる庭になります。
高い山の頂上や5合目などと標高による気温差から、3日~1週間の微妙な季節の変化を感じとれます。
新緑は逆に麓から芽吹き初め、だんだんと山に黄緑色が上がって行きます。
紅葉する山の近くに住んでいる人だけが使える贅沢な方法ですね!
山もみじやヒメシャラ(姫沙羅)がオレンジ色の紅葉で美しく、幹も赤褐色で色のバランスがきれいな木になります。
麓の雑木の庭の味付け(風景や季節)
庭のテイストも山の特徴や季節によって似合うガーデンがあります。
例えば、里山と高い山を背景にした雑木ガーデンでも似合いそうなテイストに違いがあります。
標高の高い山では、ゴツゴツした岩山の周りに山野草が育っている庭が風景に似合いそうです。
里山では田んぼや畑の近所に生えている木々を選ぶと植生も適した地元らしい庭になります。
そこに自分の好みの植物を混ぜ込んでみます。
オリジナルのアイデアや工夫をこらして自分だけの庭づくりをしてみましょう。
山を借景した植物のレイアウトを考えたり、ファニチャーを配置して山との一体感を出していくと面白いですね。
加えて、下草を海外や他の地域の植物を選んで、庭の個性を引き立てるとたったひとつの自分好みの庭になりますね。
紅葉の美しい山では、山を背景に葉色の変化する雑木や葉色の対比を楽しめる植物を植えてみたいです。
野鳥もいろんな種類がやってきます
表紙のイラストでは、羽の青い野鳥が描かれています。
ゴジュウカラです!
シジュウカラなどよくいる野鳥も山の麓では、山ならではの種類を目にすることがあります。
野鳥同士も会話していることが研究により近年わかって来ています。
野鳥の観察を楽しむ山ガーデンは、珍しい鳥も見られるかもしれませんね。
アルプス風の夏山でイングリッシュガーデン
アルプスっぽい残雪のある夏山を背景にするなら、少し欧風やカナダ風にアレンジします。
山の麓のイングリッシュガーデンのように斜面を草花いっぱいにします!
冬は雪に埋もれる北海道には素敵なガーデンがたくさんあります。
たくさんの種類の宿根草と供にオーク色の枕木を使ったりすると、カナダっぽい山の雰囲気を再現出来そうです。
標高の高い山々を背景にした森のペンションみたいな山のガーデンイメージでした。
山の麓の植物を選ぶ
冷涼な気候の植物の選び
高い山のある地域では冷涼な気候の地方が多いでしょう。
寒い気候にも強い木や草花を植えるのがセオリーですね。
北海道はご存知の通り、冬は地面が雪に閉ざされます。
環境に適した植物なら、それでも春になると芽吹きます!
寒冷地の雑木の庭は暖地とはまた違った植生の植物があり、夏のヨーロッパで見られるような花色の美しい宿根草なども環境に合うとイキイキと育ちます。
植える手間を省くなら毎年同じ場所で咲くのがいいところの宿根草を選んでみましょう。
雪のあとから新しい芽が出て来るのを探して見るのも春のお楽しみです!
寒冷地や雪の環境でも育つ下草
寒い地方や標高が高い山では、やはりある程度の耐寒性のある植物を選びといいでしょう。
亜熱帯の山では、南洋で育つの木々がいいですね。標高が高い場所ではひんやりしたりしますね。
寒い場所の山を考えてると、やはり雑木は寒い地方で育つ落葉樹も種類が多いですね。
自生しているような気候にあった植物がまずは植え付ける樹種の候補にあがりますね。
落葉樹は冬季は葉がなくなり寂しくなりますが、幹と枝の樹形も味わいかあります。
葉を落とす植物は、次に巡りくる春に新たらしい芽や花々がとても若々しく新鮮です。
下草も雪どけの後に新たに芽生える日本原産の山野草やグラス類の植物も命の息吹きを感じます。
山を背景に取り込んで、風景と一体化した自分好みの自由な庭づくりしていきましょう。
作り込まずに自然な植生を活かしたお庭づくりも風景にマッチします。
山麓での雑木と菜園のコンビネーションガーデン
雑木の庭の一角に野菜を育てても山の麓で自給自足し育てる喜び・食べる満足を得られます!
今の食糧難の時代に、自給自足で地球環境にやさしいエコな活動にもつながりますね。
山の幸を育てる
山らしい食材はやはりまずは山菜でしょうか。クサソテツはこごみ(ゼンマイのような形です)として食べられます。
他にもゼンマイなど山菜はたくさんの種類があります。もちろん普通の野菜も育てられます。
平地の野菜では紫色や白色の色の変わった品種のカラープランツもを雑木の庭のすき間に植えてもお洒落で合いそうな雰囲気で面白そうです。
トマトも品種がたくさんあり色やかたちも様々で植え付けても楽しそうです。
山麓部でエディブルガーデン
ここでは野菜や食べられる花のエディブルガーデンの紹介です。
雑木の庭と菜園を自然に組み合わせたエディブルな雑木ガーデンは如何でしょう?
ナチュラル感のある中で自給自足までいかなくても、日々の食卓にあがる野菜や果物を雑木や野草の庭の間に入れ込んでみませんか?
いろいろなシチュエーションが目に浮かびますね!
さあ、あなたはどんな庭の組み合わせにしますか?
↓イラストを描いてくださった『ちかき』様のHPです!是非、ご覧になってください。