雑木の庭の樹種をイラストで紹介していきます。
高木、宿根草、下草をコーディネートするイメージで見て下さいね!
高木は庭を印象付けるメインディッシュです。季節感を味わうには断然!落葉樹です。
高さがあるため、視覚的なインパクトが大きく、日陰を提供するなど環境における機能も持っています。
成長速度や葉の色、花の有無などにより選び方が異なります。
適切な場所に植えることで、景観を美しく整えることが可能です。
新緑の季節は雑木の庭の一番美しい季節。その新緑を感じる豊かな表情の自分好みで高木を選んでいきましょう。
では、高木から見ていきましょう!
中低木は高木と低木の間の視線を自然に移らせてくれます。
人の立った目線で視界に入っています。
季節の花が咲く植物や葉に複数色のある中低木植えて見ても面白いと思います。
宿根草は数年植え替えしないで育つ草花です。
毎年植え付けせずに自生しているようにナチュラル感があり、庭にいろどりを付けてくれます。
下草は雑木の庭を演出する小道具的な重要パーツになります。
下草の大きさ、葉の形状、多様な緑の色目で殺風景な地面を賑やかで自然な出で立ちに魅せてくれます。
イラストでは野鳥も飛んでいますが、いつしか本当にやって来ます。
左の緑色の野鳥はメジロ。右側の茶色の体にグレーの羽根は野鳥はヤマガラです。
季節が巡り、野鳥がエサを求める時期になると雑木の庭にやって来ます。
高木(庭の印象を構成する主木とする)
庭づくりで最初に選ばれるのは高木!という皆さまが多いのではないでしょうか?
庭の中で1番見ごたえのポイントとなる場所に高木を植えますね!
木を見る。日陰をつくるなど動機はさまざま。
子どもの成長に合わせて記念にもなっていきます。
葉の緑色、樹形、葉の量、花が咲く、紅葉が美しいなど選ぶ視点もそれぞれです。
基本は春から初秋の緑色の葉の付く季節を想像でして、好みの木を探してみましょう。
アオダモ(自然樹形がきれいで葉の緑が一段と美しい)
ナチュラルな涼し気な雑木のアオダモです。
庭木で人気の樹種です!
雑木の庭のメインツリーとして利用しても玄関先を爽やかに飾り、人を向かい入れるシンボルツリーとしてもおススメです。
新緑の頃、とても映えるきれいな緑の葉です。
幹の美しさが格別で飽きの来ない緑です。
山もみじ(葉の形と色の変化を楽しむ!1本は雑木の庭に入れたい)
山もみじはやわらかい幹の姿が特徴で、樹形も木によって個性があります。
山もみじは日本の庭園を彩る美しい樹木の一つで、その紅葉が特に人気です。
秋になると鮮やかな赤や黄色に色づき、多くの人々を魅了します。
この木は剪定もしやすいため、庭園管理が比較的容易です。
都市部でも自然を感じられる環境を提供します。
その繊細な枝振りと葉の形が優美で、日本文化に深く根付いています。
春夏秋冬の葉の色づきは説明が不要な木ですが、枝がやわらかく自分好みで手で枝を取り除くことも出来ます。
葉の形も美しく、四季折々の変化が楽しめるため、庭園設計において人気があります。
適度な高さで成長し、根が浅いので、割とコンテナでも育てやすいです。
ヒメシャラ(姫沙羅:赤い木肌がツルツルとした美しい樹種)
ヒメシャラは日本の庭園で非常に人気のある落葉樹で、その美しい樹皮と愛らしい花で多くの人に愛されています。
幹の表面は豊かな赤褐色で、他の樹木とは一線を画しています。
夏には、小さくて可憐な白い花が咲き、庭に爽やかな印象を与えます。
特に、山もみじなどの紅葉する木と組み合わせることで、秋には素晴らしい景観を作り出せます。
また、手入れがしやすいのも魅力です。
株元にはバークチップを敷いてマルチングしたりや玉竜など地被植物を植えて直接根が暑くならないように工夫するのが良いでしょう。
特に西日の当たる夏や秋は株元が乾いたら水を与えるとしっかり育ちます。
エゴノキ(白い鈴なりの小花が咲く)
エゴノキは春から初夏にかけて白い小花を咲かせる落葉高木で、その愛らしい外見で知られています。
野趣あふれる枝ぶりと白いベル状の花が印象的です。
初夏に花を咲かせ、花が満開になると芳香が漂います。
庭木としてはもちろん、生け垣や生垣の中でアクセントとして使用されることもあります。
さらに、その種子は鳥たちにとって重要な食糧源となり、生態系の循環を助けています。
エゴノキの木陰は涼しく、夏の暑さを和らげるのにも一役買っています。
また、斑入り額紫陽花と組み合わせることで庭に独特の美しさを演出します。
エゴノキは日陰の部分にもよく調和し、庭全体にリズム感をもたらします。
そのため、庭づくりには欠かせない存在となっています。
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中木(目線にあり、庭のボリュームが出せる)
中木は、庭のボリュームと立体感を演出する役割を果たします。ここでは額紫陽花を紹介します。
中型の樹木は、大きすぎず小さすぎないため、植栽デザインにおいて中核的存在となりがちです。
このサイズの樹木は、特に家屋や建物の近くに植える際に便利で、庭全体の調和と統一感を提供します。
隅田の花火(星の形のした淡い紫の八重の額紫陽花)
隅田の花火は、特徴的な形状を持つ額紫陽花の品種で、その名前にふさわしく花火のように華やかに花を咲かせます。
5月から7月にかけて咲くこの紫陽花は、花の周りに白い装飾花が大きく開き、中心部に青や紫の小花が集まっています。
この表情豊かな花は、涼しげで上品な印象を与え、初夏の庭を彩ります。
人気が上昇中の額紫陽花です。
紫陽花は日陰でも育てられるため、下草とも合わせやすいです。
開花時は白色ですが、徐々に淡い紫色が入ってきます。
最終的にも淡い紫色のままです。
斑入り額紫陽花(フイリガクアジサイ)
斑入り額紫陽花は、葉に白やクリーム色の斑が入った珍しい種類の紫陽花で、その美しい葉が花がない季節でも楽しめるのが特徴です。
初夏には青や紫の花を咲かせ、うっそうとした庭の中で一際目立つ存在となります。
それだけでなく、この種の紫陽花は比較的耐寒性が強く、日本の多くの地域で育てやすいです。
フウチソウなどと組み合わせることで、風に揺れる美しい庭の風景をつくり出します。
宿根草(しゅっこんそう)
宿根草は毎年その美しさを楽しむことができる耐寒性のある草本植物です。
一度植えれば毎年同じ場所から花を咲かせ、剪定も比較的少なく済むため、手入れが簡単です。
年間を通して庭に彩り、特に多年にわたって植え替えの必要がない点が魅力です。
冬に地上部が枯れても、根が生き続けることで春には再び芽吹きます。
手入れが比較的簡単であることから、ガーデニング初心者にもおすすめです。
花期が長い種類を選ぶことで、庭の色彩を長く楽しむことが可能です。
それぞれの植物には特有の花の形や色、葉の形があり、多様な組み合わせを楽しむことができます。
宿根草は環境に優しく、庭の生態系に良い影響を与える存在としても知られています。
リナリア・パープレア(宿根草)
リナリア・パープレアは、高さ80cmほどに成長する宿根草で、夏から秋にかけて淡い紫色の花を咲かせます。
この花は細長いスパイク状に咲き上がり、風に揺れる姿が美しいです。
その姿は、ナチュラルガーデンやワイルドフラワーガーデンに適しており、他の宿根草との混植で自然な景観を作り出します。
また、リナリア・パープレアは日当たりの良い場所を好み、手間がかからないため、忙しい方にも歓迎される存在です。
西洋オダマキ・ビジューサフィール
西洋オダマキ・ビジューサフィールは、幻想的な花形と美しい色合いが魅力の宿根草です。
5月から6月にかけて咲くこの花は、青と紫の美しいグラデーションを持ち、庭のアクセントとして素晴らしい存在感を発揮します。
耐寒性があり、日本の気候にも適合しやすく、半日陰でも元気に育ちます。
下草や小型の宿根草と組み合わせれば、更に豊かな植栽デザインが楽しめます。
下草(したくさ)
下草は、庭や植栽エリアにおける地表を飾る重要な存在です。
高木や宿根草と組み合わせることで、立体的で奥行きのある景観を作り出します。
また、雑草の侵入を抑える役割や、土壌の保湿、浸食の防止にも寄与します。
選び方としては、その場所の日照条件や土壌の湿度に合ったものを選ぶと良いでしょう。
クサソテツ(草蘇鉄)
下草は庭の土壌を覆い、雑草の抑制や土壌の保湿にも効果的な植物です。
また、庭全体のデザインに一役買う重要な要素でもあります。
クサソテツやシダ類は、特に日陰部分での下草に最適でその特有の形状が柔らかな印象を与えます。
このような下草は、宿根草や中木と合わせることで、視覚的にもバランスの取れた庭を実現できます。
また、地面を緑で覆うことにより健康的で自然な庭を保つことができます。
フウチソウ(風知草)
フウチソウは美しい緑の葉を持つ下草で、特に揺らぐように柔らかい見た目が特徴です。
この植物は庭園の陰になる部分でしっかりと育ち、混植にも適しています。
その色合いは季節に応じて微妙に変わるため、飽きのこない景観を作り出します。
フウチソウは耐寒性があり広範囲の土壌条件に適応するため、日本の多くの地域で育てやすい植物です。
手入れも簡単で、定期的な刈り込みによって美しい形状を保つことができます。