涼しい空気が漂うシェードガーデン。
半日陰の庭に風が通ると下草の緑と相まって涼しく感じます。
下草が自然に群生しているようだと、目に入る一面がグリーンになり、爽快な気分になります。
下草が旺盛な時期だけナチュラルにデザインされたようなお庭になります。
下草は花に比べて緑の葉の時期を春から秋まで長く楽しめます。
お花は1年のうち、咲くその時間心待ちにして楽しみます。
下草などの葉は長い時間、そこにあり、春から秋まで一様に、その葉が織りなすその年の庭デザインを楽しめます。
エクステリアというより、山や林のような庭風景を楽しむ感じでしょうか?
緑が目に優しく、ローメンテナンスでワンシーズン変わらないシェードガーデンを経験してみましょう。
好みの下草を選ぶ!どんな下草が広がる庭にする?
下草のあるシーンにイメージを膨らませます!
・高木を並べて植えた日陰の多い庭
・広いスポットのある脇に下草
・キャッチ―なシンボツリーの下草
・宿根草と混ざったナチュラルなシェードガーデン
・しっとり艶っぽい庭
下草を単品でなく、広い範囲をイメージしてみます。



こんもりとボリュームのある下草群
日陰が多い庭の下草は、葉の大きなギボウシ(ホスタ)を主役にした庭です。
ギボウシを群生した庭も素敵です!
まるで自生しているような一面の日陰植物があって、視界に自然と緑が入ってきます。
日陰の範囲が広くなるように、高木もつながっていきます。
高い木々の葉で日光が地面まで届く場所が少なく、下草に水滴が滴るようなしっとりした環境が心地よく感じます。

庭の広場のそばに下草
日の当たる雑木の隙間の空間では中低木を植え付けてもいいでしょう。
芝生がある空間などでは比較的明るい庭の空間と日陰を形づける庭を分離しても使い勝手が良くなります。
プライベート感を出すなら隣地との間に目隠しフェンスや中低木を植え付けて雰囲気づくりもいいでしょう。
オリズルランやセキショウなどのグラス系の下草もカラッとした雰囲気を出すにはいいでしょう。
また、フッキソウなどを群生させたり、芝生際に花を植えてもナチュラル感が出ていいですね。
少し草丈のある半日陰の宿根草などを間に混ぜ込ませても相性いいでしょう。

高木の周りに花や少し色の入ったの下草ゾーン
アイキャッチな高木の株元に背の高い下草を寄せ植える。
目立たせるシンボルツリーの周りの下草は幾つかの種類の下草を混ぜてみましょう。
西日からの強い光から株元を守る下草は葉の数や面積を多くします。特に西側と南側は根を守るようにします。
バークチップと下草を合わせ技にしてもカッコイイです。
シンボルツリーの東側や北側は少し下草を空かせて水やりや冬の寒肥や追肥を蒔ける空間にしておきます。



宿根草などの花と混植したナチュラルガーデン
下草の合間に宿根草の花が伸びて、緑の中にいろどりのあるガーデン。
都会の狭い範囲の庭でも雰囲気がでます。
細葉の下草と大葉の下草に、少し花が見える草丈のナチュラル感のある宿根草などを見せます。
花はあまり派手でない花びらが日陰の庭によく合います。


しっとり緑陰に合う下草
緑陰ガーデンの深い日陰の庭には耐陰性のある下草を選んでみます。
日陰の植物も種類が多いですが、手入れを考えて何年も春になると芽だす宿根草や年間通して葉の入れ替わりの少ない葉が大きめの草が手間がかかりません。
やはり筆頭格はギボウシやユキノシタでしょうか。

日本風ならツワブキもありです。
日陰の範囲が広いシェードガーデンは大きめの葉の下草が似合います。
手入れも大きめの葉は楽に感じます。
ギボウシは品種も豊富で、大葉から小葉までありますね。
色柄も改良種がたくさんあり、特徴のあるものが多いので選んでみましょう。
おすすめは大型ギボウシのハルシオンなどいかがでしょう。
ブルー系で大きく存在感があり葉脈が深く美しく丈夫です。山あい深いイメージにもなりますね。


和の様子の日陰の庭ではトキワシノブをスポットで入れて見ても面白いです。
トキワシノブは苔玉に使われるシダ植物です。
