山もみじの下草の植付例を紹介します。
山もみじは高木として純和風なイメージですが、すこ~し『和』にリズム感のあるモダンテイストな感じで下草を植え付けて見ました。
山もみじの株元廻りの下草の植付け
山もみじの株元に基本は和風テイストに少し宿根草の花を添えた植え付け例です。
山もみじは秋の紅葉がおなじみですが、春の新緑も色が若葉色の期間も長くとても美しい葉色ですね。
春から初夏の山もみじ。その株元の『和』のテイストの例を見てみます!
細く密集した草っぽいの葉のイネ科の植物とシダ系の植物、風水で人気の低木を合わせてみました。
マルチングも兼ねて苔を生やし『緑』の株元にして日本庭園風なスポットづくりです。
あえて日本にある下草類を選んでいます。
苔生したようにして、クサソテツ、オタフクナンテン、セキショウを植えて見ました。
葉のかたちや違う色で遊んで作庭をするとナチュラル感が出ますね。
セキショウは水辺の水草を思い起こすようにイメージしました。
苔を池と見立て葉がのぞいている感じです。
ヤマモミジの株元の配置図です。
工夫を幾つかしています。
ヤマモミジの株元に少し土を盛り苔むした台座風にして、下草をレイアウトしています!
↓ こちらは写真で見る山もみじの育成記録のページです。
クサソテツ(草蘇鉄)
クサソテツ(草蘇鉄)という名のとおり、育つと南国のヤシの木のような『蘇鉄』のように、葉の出所がだんだんと毎年上に上がってきます。
開いたシダ植物の葉が『里山の野』を醸し出します。
シダ類も野山でよく見かけます。
たくさん種類がありますが、クサソテツは葉が黄緑色で美しいのが特徴です。
隣りには少ない株から下茎で横に広がったアマドコロ!群生していて野生の雰囲気が出てきます。
最初は取って付けたような植栽になっていても、数年経つと自然と時間が庭づくりを手伝ってくれます。
石を並べてモダンな庭先でも違和感なく、しっくり納まっていると思います。
春には山菜として食べる『コゴミ』として採取して、春の味を楽しむのも一興です。
ゼンマイのように丸まって葉の形になる前に取りますね。最近はあまり食べないのでしょうかね…
雑木の庭にクサソテツはとても合う下草だと思います。
お多福南天(オタフクナンテン)
オタフクナンテン(お多福南天)は、深い緑と紅葉時期以外でもオレンジ色の紅葉をまとった葉もあり、高木の株元あたりに深みのある色を指し色として入れます。
少し葉を透かして、軽いタッチにするとオタフクナンテンの印象もまた変わりいい感じです。
オタフクナンテンは強健な性質で日陰でも育つので、まとまった緑を見せるために密植して使われることは多いです。
例のように枝葉を透かして見ても、感じが変わって使えます。
いろんな葉色の緑を混ぜて変化と奥行を付けましょう。
落葉樹であれば、秋や冬も葉が落ちているのでちょうど良いやわらかな日差しが株元に届きます。
陽だまりの光のある苔庭コーナーも庭の一角に魅力付けをしてくれます。
お多福南天(オタフクナンテン)は福よ呼び、難を転じてくれるように願ったものですので一本お庭にあってもいいですよね。
セキショウ(アルコス)
セキショウは水辺の植物です。
写真では薄緑のカラーですが、濃い緑色に斑入りの入る柄などあります。
ただ、普通にお庭でもしっかり定植し強健であまり病気にもならず長い期間育つことが多いです。
苔のような苔類やセダムなどの地被類とも相性よく、いろんな色の植物を入れ込んで『混ぜ色』しても雰囲気が出ます。
景石や敷石と合わせて和風の庭にもマッチします。和風の庭には石はマストの素材ですね。
育て方では、特に水分を多めに与えることもなく定植すれば、雨水で問題なく育ちます。