庭のコーナー部分を使って和風の庭としました。
山もみじを主木にし、石灯籠や御影石の敷石と山野草を定植させました。
日陰の庭ですが、素材感や敷石を数種使って見映えのする庭になっています。
庭の角の一部を使って日本原産の山野草や下草で世界観を出しました。
下草にホタルブクロ、フウチソウやトキワシノブを植えて見ました。
華やかさを抑えて花が咲くのは梅雨前のホタルブクロです。
まわりにはしっとりと水滴がついても味が出る半日陰て育てる風知草やトキワシノブです。
石を庭に使う
石は濡れていると庭がしっとりと見えます。苔生したりしますしね。
水辺の近くの植生の植物や山すそのイネ科の草などが馴染みますね。
お庭を周る小道の敷石やコーナーの砂利敷にも神社などで見る光景です。
石も御影石の他、鉄平石や大谷石も美しいですよ。
砂利も五色砂利や那智黒砂利などもきれいです。
和風の庭の境界壁やフェンス
背景の塀には、竹垣と土壁風の塗り壁を高さ1.8mくらいで描いています。
竹垣でより和のスタイルになります。
竹垣風のフェンスでプラスチック製もモノもたくさん商品として出ていますね。
フェンスに固定するタイプの装飾用スクリーンでも代用可能です。
土壁は本格的に壁を作ります。
土壁はしっかり塗り壁にしないと雰囲気が出ませんね。
壁の仕上げは͡コテ模様の塗りや砂を混ぜた吹付などを用います。
今回のイラストではどちらも見られるように角を境に描き分けています。
壁の色目は黄土色やベージュ系で和風な素材感で山野草や雑木にも合います。
雑木、山野草や下草
山もみじ
山もみじは、半日陰でも育つ雑木です。
幹も緑とグレーが混ざり合うような色彩です。
イラストでは幹にも注目してご覧ください。
太い幹はグレーとなり、まだ細い若い幹は緑が多くちょっと竹っぽいです。
葉の形はお馴染みの切れ込みの入った7枚程の奇数の葉です。
もみじの紅葉は、夏から秋の寒暖差や日あたり具合で紅葉の色や時期が変わって来ます。
よく見ると葉の外側から紅葉していったります。
↓ こちらは写真で見る山もみじの育成記録のページです。
風知草(フウチソウ)
フウチソウはイネ科の下草です。
葉に色が濃い緑と黄緑の2色ほどが混ざります。
春に伸びて来て、夏によく茂ります。
初秋にイネの様な花が咲きます。そして晩秋には同じくイネのように枯草色になって行きます。
冬前に古い葉を刈り取ります。すると翌年の春にまた新しい芽が出てきます。
春には少し横に広がっていきます。
群生すると見事ですが、狭いお庭では小さく育ててもいいかもしれませんね。
ホタルブクロ
次はホタルブクロ。
袋ような形に膨らんで花が咲きます。ちょっとボリュームのある花です
花色も白、桃色、紫色色などあります。
宿根草で半日陰で育ち、まぁまぁ強いので使い易いです。
やはり山野草の植物なので水は切らさずに育てます。
葉も小さめで細い茎に付きます。
トキワシノブ
トキワシノブは苔玉作りで使われます。
耐陰性のある植物で半日陰で育てます。日光は当たっても大丈夫ですが水分を、保つ様に育てます。
石などにくっ付く産毛の生えた白いヒゲのような根茎を伸ばして増えて行きます。
増やしたトキワシノブを株分けして、苔玉にしてインテリアで飾る使い方も出来ますね。
春から夏に苔玉として良く見かけますね。
庭の角を利用した和の狭いお庭はいかがだったでしょうか?
庭全体を和風にせずに、一部分だけ和庭にしても独立した空間になります。
場所場所で好みのデザインや様式にして、庭づくりを楽しんでみませんか?
↓他にも狭い庭のレイアウトを紹介しています。