もみじの種蒔きを花咲く頃から見て行きます。
最初にもみじの花が咲きます。春の黄緑の若葉が芽出ると同時に赤いサクランボのような形で
小さな花がぶら下がります。

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飛行機のような羽の付いた(翼果といいます)種子になります。
下の写真はまだ若い種子なので淡い黄緑色で、翼果の羽根の部分はまだ赤っぽい色が残っています。
ちょうど葉が開いた頃です。




秋になり、もみじの種が成って来ました。
枝に付いているところは、二つ以上合わせるとちょっと竹とんぼのようにも見えます。
落ちて行くときはプロペラのように風に流されて種子が横に飛んでいきます。


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山もみじの種(モミジなら種類が違っていても同じように蒔いてみましょう)
採取した種を土の上に置いています。
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イラストをよく見ると羽根の部分も鳥の羽根のように硬い筋がある場所と薄いところが描かれています。
種子の大きさは1センチメートルから1.5センチメートル位です。
種の入った部分は3~4ミリくらいです。(多少、種類や毎年で少し大きさは変わります)
それでは、いよいよ種を蒔きます。
かぶせる土を種の横に用意します。
種の蒔き方
土について
もみじの苗を育てる時は、土はあまり用土は選びません。気にせず蒔きましょう。
水はけが良く粒状の赤玉土や腐葉土などを混ぜ込んだものが、やはり育ちやすいのは育ちやすいです。
ですが、あまり気にしすぎるほどのものでもありません。
(粘土質でいつも水分を含んでいて、硬くて根が伸びにくい土は良くないので避けましょう。)
種蒔きの時期
春蒔きでは2月下旬~3月初旬に種を蒔き、早いものでは3月末くらいから発芽して来ます。
遅い種では6月くらいに発芽するものもあるので、日当たりや気温で結構左右します。
暖かくて日当たりの良い場所が早目に芽がでます。




土かぶりと水やり
種を蒔き、土は3~5ミリ程度の軽く被せる位です。そのまま土に蒔いて、土を被せなくても発芽してきます。
発芽率は他の雑木に比べると良い方だと思いますので、結構どこでも出てきます。
なので、最初に「用土は特に選びません。」と書きました。
しっかりとお水はやりましょう。春先はカラッとして日も温かくなるので、毎朝水を与えます!
芽が出してきました!(1ヶ月後)
種と周りの土を水でしっかり湿らせておくと発芽してきます。
朝にしっかり水をやると昼や夜は水をまかなくても問題ありません。
土から「くにゃっ」と曲がりながら元気に薄い白緑と赤い色の茎が出てきます。


茎が出て来てら、同時に根も出てくるのでお水をたっぷりやりましょう!
まずはしっかり根付いて欲しいです。
茎がまっすぐになるのに5日くらいかかるから、注意深く見ているとこの瞬間が見られます。
茎がまっすぐになると先の双葉っぽいのが見えてきます。
まだ、葉がくっついて2枚に分かれる前です。
双葉が出た!
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細長い葉です。長さ7~8ミリ、巾3ミリくらいでしょうか?
小さいのが出ています。苗ポットに入れていてもいくつも出てきます!
ちょっと赤味があります。赤ちゃん苗ですから。
そしてこの後出てくる本葉が真ん中に詰まっています。
しばらくすると本葉が出てきます。
しっかり日光を浴びて水を吸い込んで成長します。
本葉が出た!
本葉がでました双葉が出て1か月も経たない内に5~7枚のお馴染みの葉が出てきます。
赤い茎で出て来て、葉っぱの外側もまだ若いので赤く縁どられたようです。


これから伸びて枝分かれしてたくさんのもみじ葉が出てきます!
この頃に植替えしても根がしっかりしていると、もう大丈夫です。


1年が経ち育ってきました!
まだ春先の芽出した頃は葉や幹がちょっと赤味が指しています。
葉も沢山付いてきました。まだ幹や枝は細いです。


日当たりにより、1年で5センチくらいしか伸びないものから20センチくらい伸びるものもあります。
もみじは強い性質なので、だいたいの苗は育ち易いので20センチくらいになるものが多いです。
夏季にはたっぷり水を与えます。
特にポット苗の状態では土量が少ないので、土が乾いたら水分を補給します。
(夏枯れしやすい樹種ではないですが、夏は気を付けます。)


苗木になりました。
2年経つとしっかりした苗木になりました。
幹もだいぶしっかりして来ました。成木の枝の様な姿になっています。
樹形も苗木によってさまざまな形のものになって個性が出てきます。
枝を折って樹形を好きなように整えたりもできます。
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肥料もしっかりやっていくと成長も早まります。
ポット苗も2年目くらいから苗木の正面もわかりやすくなります。
好みの樹形が見える角度を正面にして地植えしていくといいと思います。
山もみじの成長を一枚のイラストで。


種からもみじを育ててみませんか?
紅葉を見るにはいつ頃?
紅葉ですが
紅葉は寒暖差が必要なので、苗木の場合は少し日陰で育てたりするので、紅葉はもう少し成木に近づいてから、色付くことが多いです。
長年育った盆栽なら紅葉します。
若木を育てた場合、夏の日光を避けて日陰で育てたりすると光合成や寒暖差を受けにくくなるので、小さい苗は紅葉しづらくなります。
独り立ちして育てて、高さが1m近くになると色づく木になることが多いかな~。



