植木鉢で育てる時に気を付けたいポイント(大きさ・植替・日当たり)

植木鉢で育てる時、場所によっても気を付けたいポイントが変わります。

庭のコンクリートやタイルの上で育てる、土の上で育てる、マンションバルコニーで育てるなどで環境が変わります。

共通するポイントが多いですが、場所による違いにも気を付けたいですね!

目次

植木鉢で育てる時に地植えに比べ注意するポイント

コンテナや植木鉢で、草花や宿根草などほとんどの植物が育てられます。

少し注意する点もあるので、見ていきます。

鉢植えは土量が少ない点があります。

植え付けて2.3年すると根が回り、植木鉢に直接触れ回り込むようになる植物がたくさんあります。

皆様も見られたこともあるでしょう。

土の浅いところに根を張るタイプなど、根の育ち方も植物によって変わります。

根が回ると窮屈になり水分や養分を吸い上げにくくなります。

2~3年に1回鉢上げして、ひと回りふた回り大きな鉢に植え替えます。

あと栄誉分をマメに与えないと、チッソ、リン酸、カリなどが足りず育成不良が起こります。

植木鉢に比べて植物が大きくなったときは、水分や養分が足りなくなりがちで、土も固くなりがちです。

そういった点を気を付けて、育てていきましょう!

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季節(夏・冬)で日向・日陰と置く場所を変える

夏は日差しが強く、朝に灌水しても昼には土も乾きます。

植物にもよりますが、乾燥状態が続くと弱りやすいので半日は日当たりがあり、半日は日陰になる半日陰にするなど工夫をします。

鉢植え:通気性の良いテラコッタ素材。鉢皿をしています。

夏は地植えでも、葉の付いている場所によって葉焼けしたりします。

鉢植えする植物は小さい苗が多いので全体に影響を及ぼします。

冬は軒下などで寒さ(冷害・凍結)・霜・雪・風を防ぎます。

冬越えする宿根草などはビニール温室などして温度を保つように工夫します。

ビニール温室では昼間に日光があたると結構暖かくなります。

開けてみるとよくわかります。

露が付きやすく湿度も保てます。

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夏は熱から根を守る

植木鉢での夏の育成で気を付けたいのが、日差しで植木鉢の側面から熱が伝わり、根が熱くなることです。

植木鉢で植物を育て1年2年経ち見た目に成長していくと同様に根も育って大きくなります。

根は植木鉢の容量までしか育たないので、植木鉢の側面に根が張り付いたように根が回ることが多々あります。

そうすると植木鉢の側面から直接熱を受け、根が高温になり根が弱ります。

夏は熱が逃げやすいように昼間は日陰に入れるか、夕方に水を撒くなどして温度を下げましょう。

2年に1回くらいのペースで植え替えて、鉢上げをして直接植木鉢に触れにくくしたり、根の混雑を緩和したり切り落として新しい根が出やすいようにします。

根が回ってすぐに枯れてしまうことは少ないですが、長い時間同じ鉢で育てている時は気を付けて植物の育成を見守りましょう。

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コンクリートの上に植木鉢を置く場合(夏季)

夏季にコンクリートの上に植木鉢を置き育てる場合は、コンクリートが温まりその熱が植木鉢に伝わります。

そうすると伝わった熱が今度は根を熱くします。

根が熱でダメージを受けると水分も吸い上げる機能も弱くなり、植物の全体の株が弱っていきます。

そうならないために鉢の下にレンガやブロックをふたつ並べて敷いてその上に鉢を載せます。

コンクリートから直接熱を受けないように改善します。

風通しも良くなり夏の暑さをしのぐ方法のひとつです。

ただ、側壁からも熱は伝わるので、夕方の水やりや西日が当たる場所を避けるなどの工夫も同時にしてやります。

植木鉢の大きさ

ショップからお花や苗を購入したあと、植木鉢やコンテナはどんな大きさの植木鉢に植付けますか?

おすすめは2周り以上大きな植木鉢を用意します。

植木鉢は○号といった言い方をします。

号のサイズは例えば、5号鉢は直径15cmメートルです。1号が約3㎝になります。

例えば、ポリポットが9㎝の苗を飼ってきたら、直径15㎝くらい以上の大きさの苗に植えましょう。

2年に一回くらいで植木鉢を新しい大きな植木鉢に植替えします。(このことを鉢上げと言います)

なのでもう少し3周りくらい大きな植木鉢に植えると、例えば植替え回数が2年に1回が、3年に1回になります。

ただ、古くなると土が乾いて堅くなったり、土の栄養分がなくなってきたりします。根が成長しづらい状況に少しずつなってきます。根が鉢に回り始めます。

大きめの植木鉢は植物にとってよい環境だと思いますが、たまには冬の休眠期に鉢上げして、根を少し切って整理してあげましょう。

バルコニーやベランダで植木鉢で育てる場合も同様です。

大きめ目の植木鉢に沢山いろんな種類の花を寄せ植えするとお花の寄植えになりますね。セダムなどの地被類やハーブ系を混ぜても素敵です。

もみじに石や苔を入れて見るとまた違ったジオラマのような寄せ植えが出来るでしょう!

苔を生やした山野草鉢の寄植え

草花だけでなくアオダモ等の雑木も同様に2~3年ごとに2廻りくらい大きな鉢に植え替えしましょう。

鉢底

植木鉢を用意したら、まずは鉢鉢の底に鉢底ネットを置き、その上に鉢底石を入れます。

ホームセンターなどで鉢底ネットやシュロ(ココヤシ)保護マットなどを用意しておきましょう。

鉢底ネットなどは植木鉢の下から虫やナメクジなどを入って来ないようにする役割があります。

結果、根の食害などを防ぎます。

そして鉢底に砂利を敷くのは、水はけを良くします。

鉢底にシュロ(ココヤシ)保護マット

鉢底に水が溜まり、水はけが悪くなると常に古い水が留まり、雑菌と共に根を腐らせる原因になります。

水分で繁殖する雑菌も常に存在しているので、水を流しそして土を乾かし清潔に保ち、また根を柔らかい土の中の空気に触れ易くなります。

鉢底石の次に赤玉土や培養土・腐葉土など植物に合った土を入れます。

苗を植え付けます。苗をポットから出して、ポットの土ごと鉢に入れます。

植え付ける際に、ポットの底の根をほぐします。ポットの底に回って混雑していることが良くあります。

土を整え、たっぷり水やりをします。鉢底から水が出る位しっかり湿らせます。

根と周りの土を馴染ませます。

土と根の間の空間が締まって、接触面が固定されていき、根が定着し易いです。

植替え後直後は、当分(2,3日~1週間)は、日陰で育てます。

養生期間が済んだら、植物にあった日照条件の場所に移しましょう。

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通気性が良い素材(テラコッタなど)

植木鉢は種類がたくさんあります。

テラコッタなどが良いとされています。

なぜかというと通気性が良いからです。

素焼き素材で陶器の内部に小さな空気の穴があり、その空間を通って空気の行き来がしやすいからです。

例えば、夏の暑い時期では植木鉢の側面から空気の行き来がします。

表面がツルツルした素材では、空気の行き来が抑制され熱や水分の循環が抑えられます。

出来るだけ根や土が外の新鮮な空気と触れられる環境で良い効果がみられます。

植木鉢のデザイン性も庭のデザインや雰囲気づくりにとても大事です。

一方で、植物にとって良い植木鉢もあることは覚えておいても良いでしょう。

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植木鉢の水やり

植木鉢は土量に限りがあるため、小型の鉢や植物のサイズがあってない鉢は、土が乾燥しやすいくなります。

夏は最高気温が25度以上になる6月くらいから10月くらいは夕方にも水やりします。成長を助け枯れにくくなります。

夏に水分が不足するとやはり枯れてしまします。

基本は根に水分を補給するため朝~午前中(雨の日以外)に葉ではなく、土に水を撒きます。

毎日が難しい場合は少なくとも2日に1回くらいは水やりすると枯れにくくなります。

水やり

葉水

植物は葉から水分を得ます。

これを葉水といいます。

葉からも水分を得て、全体から水を補給します。

植物の周りに湿度が上がり、気化熱でまわりの温度を下げたりします。

霧吹きで水をやると葉水を吸収します。鉢植えなどでは有効です。

地植えの高木は雨で葉を濡らします。

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鉢皿

鉢皿は余分な水を受ける役割です。

根がいつも水分を感じ、腐ったりしないようにします。

虫が鉢底から入ってこないような効果も期待できますね。

たまった水により水が蒸発する時に、葉裏などに湿気がある状態を保ち、乾燥しすぎないようにする役目もあります。

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