アオダモの日常的なお手入れや植付けなどを紹介していきます。
まずはおさらいででアオダモの成長や特徴からスタート!
アオダモの成長と特徴
まずはアオダモの特徴ですが、落葉樹で自然では高さ15mくらいになりますが、市街地では5mくらいです。
年間30センチくらいしか伸びませんので、あまりすぐに大きくならない成長の遅い方の樹種です。
葉も細かく比較的コンパクトに納まる樹種です。
春の新緑の頃は、木の樹形や真緑の新緑はとても清々しく居心地の良い空間を魅せてくれます。
盛夏でのたくさんの葉が付くというより少し梳かした感じで幹が見えるくらいの葉数になります。
落葉は他の樹種に比べ市街地では少し早めです。
紅葉は基本的に薄い茶色か少し黄色いのもあります。
10月くらいから紅葉し落葉していきます。
日常管理やお手入れ
アオダモは基本的には手間のかからない樹木です。
少しばかりお手入れのコツを書いていきます。
水やり(灌水)
成木になると水やりは必要ありません。
雨水で育ちます。
梅雨明けや真夏の時期は灌水しても良いでしょう。
梅雨明けで急に夏の気温になる時、急な暑さでなれておらず、少し水の吸い上げが足りず葉焼け等することがあります。
真夏も雨の降らない時期など散水してやるといいでしょう。
ただ、水やりしなくても育ちます。少し葉に影響が出ることがあります。
葉の調子がおかしいな?と思ったら
梅雨に病気に掛かったり、夏に暑さで葉焼けを起こすことはありますが、他の木も同じようなことがあり、必要以上に気にする必要はありません。
夏には暑さにより、熱と水分が葉までいき渡らずに幾つかの葉は葉焼けを起こすことがあります。
梅雨明けなどで急に気温が高くなった時などに、水分が不足しおきやすいです。
通常は基本的に、雨水で育ちますが暑い時期は朝夕に水をやりましょう。
そうすることで葉焼けは防いで行くことが出来ます。
特に病気ではないので、あまり気にせずその葉だけなのでそのまま育てましょう。
病気かな?と思ったら
必要に応じて防虫・防菌スプレーをします。
成木では褐斑病と言う病気にかかることがあります。
葉に茶色や黒い斑点が出来、次第に葉全体に広がります。
高さの低い苗木は梅雨や長雨でうどん粉病にかかることがあります。
どちらも幹には伝達されないので、葉を取り除きます。
紅葉と落葉
秋になると茶色く紅葉します。
途中で黄色く紅葉する葉などいろいろです。
この時期、褐斑病か?枯れ葉になる過程か?わかりづらいです。
しばらくすると落葉していきます。
落葉すると枯葉の掃除が必要です。
竹ぼうき、熊手、ほうき、ブロワーなどで掃除します。
竹ぼうきは葉も引っ掛かり掃除がしやすいです。
ブロワーも1万円弱しますが、最近がコードレスの商品もあり便利です。
ただ、吹き出す時のモーター音が大きいのでご近所様に迷惑が掛からないように短時間にすませるようにしましょう。
種子に虫が付いたら
種子が成った時も防虫スプレー2回ほど時期をずらして散布すると虫(ゾウムシなど)が付かなくなります。
ゾウムシがつくと蜘蛛の糸のように種子同士が粘り気のある物質でくっつきます。
種子に小さな穴が空いていると虫が中に入っているかもしれません。
中の種子を食べてしまいます。
虫が付く前の5月あたりに噴霧して防虫すると付かなくなります。
肥料
冬は1〜3月頃に寒肥を与えます。
春の成長具合に差が出てきます。
春から9月頃に液肥をあたえてもよいでしょう。
成木はあまり肥料は必要としませんが、苗木の間は成長が早まります。
剪定
放っておいても自然樹形になります。
自然樹形を楽しむので剪定はほとんど必要ありません。
あまり乱れた方向に枝が出ず枝数も少なめです。
通路に邪魔になる枝をとる程度です。
枝の分岐や幹から出たところで切ると樹形もきれいに保てます。
切る前にシュロ縄で主幹と支幹を結んで枝を切らずに幹近くにまとめることもよく利用さる手法です。