雑木の庭の下草の組合せやコーディネートの例 第2弾です。
ここでは下草などの植物の種類、色合い、かたちや目線の高さに焦点を当つつ、その活かし方や効用なども合わせて見て行きます。
樹種はラベンダー・デンタータをチョイスして見て行きます。
今回では、庭に植える方も多いラベンダーの株元も取り上げて見ました。
ラベンダー・デンタータの株元廻りの下草の植付け例
ラベンダー(木:多年性)の株元の見せ方の例です。
ラベンダー・デンタータ廻りの下草はリナリア・キャノンJウェントとオムファロデス・チェリーイングラム、フェスツカ・グラウカブルーです。
ラベンダー・デンタータの株元に寄せ植えのように花の咲く宿根草の他、青く銀葉のグラス類を添えて見ました。ラベンダーも銀葉なのでまとまり感や統一感がでます。
ラベンダー・デンタータは銀葉と言われるシルバーの入った葉や茎色のラベンダーです。
葉にも匂いがありますが、茎や葉を触ったり、少し葉をもんだりするととラベンダーの香りが手にしっかりと移ります。
ちなみにデンタータとは歯のことです。歯の形のようなところから木の名前がついています。
ラベンダーは花でなく木になります。なので、そのまま放置し数年経つと結構大きくなります。
ラベンダーは地中海地方の原産のものが主流で乾燥に強い性質の植物です。
ラベンダー・デンタータのインパクトに負けないような宿根草や下草を選んでみました。
それでは以下は、ラベンダー・デンタータに組み合わせる下草や宿根草の紹介です。
オムファロデス・チェリーイングラム(宿根草)
お次はオムファロデス・チェリーイングラムです。
オムファロデスは、トルコのカッパドキア原産の宿根草です。
小型の花で直径2センチくらいでしょうか、忘れな草のような鮮やかな青の美しい花です。
忘れな草は真ん中が黄色で、オムファロデスとの違いですね。
茎が伸びて大株になると可憐なままで華やかになります。
一度、満開の花を見るとトリコになっちゃいます!
たまに鮮やかな真っ青な花に混ざって紫色の花びらも有りますね。
黄色い砂岩風の岩に似合う花色がいいです!
岩だけにロックな感じもして、黄土色の景石に囲まれて鮮やかな青い小花が映えるというギャップがたまりません。
だた、宿根草はたくさん咲いそた次の年は花付きが悪くなることも多々あります。
花後のお礼肥をたくさんあげましょう!
フェスツカ・グラウカ・ブルーセレクト
フェスツカ・グラウカブルーを他の下草とコラボです。
日本風のクサソテツやアマドコロと混植していますが、葉のかたちや色彩がそれぞれ違って春から初夏は、混ざり合ってより美しく感じます!
細い葉の銀葉が特徴的で、青い針のような葉が目立ちますね!
これが葉が細くなかったら、この軽快なテンポを奏でる様子ではなかったでしょう。
リナリア・キャノン・J・ウェント
ラベンダー・デンタータの後ろや横にリナリア・キャノンJウェント(宿根草)を植付けた例です。
ボーダーガーデンっぽくなり、また後ろの隣家の壁やフェンスを目立たなくするため、背景の部分に草丈の高い宿根草リナリアを配置しています。
ピンクの小花が穂状に伸び、イングリッシュでまた草丈もあるため庭の背景ともなります。
葉も細葉で銀色も入っているのでおしゃれ感もあり、自然な様相ですが存在感も持っています。